結婚式を挙げるなら、どんな挙式のスタイルがあるのかを知っておきたいですよね。
今回の記事は、一般的に行われる挙式の種類にはどんなものがあるのか、新しい結婚式のスタイル、会場となる場所の種類などをご紹介し、結婚式がいかに多種多様かわかるような内容になっています。
ぜひ、自分たちがどんな結婚式をするか決める前に、一度、それぞれの挙式の内容や結婚式スタイルを調べてみてください。
目次
日本で一般的に行われる挙式の種類は?意外と知らない挙式の基本

一言に「挙式」と言っても、どんな儀式をするかは様々です。
その中で、日本で一般的に取り入れられているのは、主に4種類で、新郎新婦の好みや信仰する宗教により選択するのが良いでしょう。
ここから、その主な4種類の挙式の内容をご紹介していきます。
教会式
結婚式といえば、花嫁が真っ白なウェディングドレスでバージンロードを歩く、教会式をイメージする人も多いですよね。
日本で教会式が増え出したのは1980年代からで、その後一気にチャペルでの結婚式が増加し、今では約半数のカップルが教会式を選択しています。
キリスト教式には「カトリック」と「プロテスタント」の2つの宗派があり、一般的にカトリック教会では信仰をしていない(洗礼を受けていない)人の挙式をすることができません。
また、カトリック教会では司祭を「神父」と呼びプロテスタント教会では「牧師」と呼ぶなどの違いがあります。
式の流れ自体はカトリックもプロテスタントもほぼ同じです。
教会ではなく専門式場やホテルのチャペルは、礼拝のためではなく結婚式の儀式のために建てられたものなので、信仰がなくても誰でも式を挙げられます。
神前式
日本の宗教である「神道」のスタイルで行われる挙式を、神前式と言います。
1990年代までは日本で行われる結婚式の半数は神前式でした。
神社で行う際は、その神社のしきたりに従い、その神社が祀っている神様に対し結婚の誓いを行います。
日本人は本格的に神道を信仰していなくても、初詣や合格祈願などで神社を参拝するなど、普段から緩く神道と結びついているので、信仰の有無に関しては特に気にする必要はないでしょう。
神社ではなく、専門式場やホテルにある神殿でも、神前式を挙げることは可能です。
人前式
人前式は宗教と関係なく、自由に結婚の誓いを交わすスタイルの挙式です。
明治天皇が初めて神社で結婚式を行う「神前式」を挙げたことで、一般人へ神前式が普及したと言われていますが、それ以前は日本人の一般的な挙式スタイルはずっと人前式でした。
昔の日本では、両家の親戚が一堂に会し、三三九度と呼ぶ、新郎新婦が3種類の大きさの杯にお酒を入れ、交互に飲み交わす儀式をもって「結婚式」としていました。
現在の人前式では洋風の演出が取り入れられることも多く、結婚の誓いさえすれば、新郎新婦の希望によって、したいことを自由にして良いのです。
仏前式
そこまでメジャーではありませんが、日本では仏教を信仰している人も多いため、仏教流の挙式である仏前式を選ぶカップルもいます。
仏教で祀っているのは神ではなく仏と、仏となったご先祖様ですから、神に誓うのではなく、ご先祖様に新郎新婦の結婚の報告をするのが仏前式の特徴です。
専門式場やホテルではなかなか仏前式を挙げられるところは少なく、新郎新婦の所縁のあるお寺で行うことがほとんどです。
僧侶を招き、自宅で仏前式を行うことも可能です。
旧来の形式に拘らない新しいスタイルの結婚式とは?

ここまででご紹介したような挙式のみを行うか、挙式と披露宴を併せて行うのが従来の一般的な結婚式のスタイルでした。
しかし、結婚式に「どうしなければならない」という決まりはありません。
旧来の考えに縛られないような、新しいスタイルの結婚式を選ぶ新郎新婦もいます。
新しいスタイルの結婚式とは、どのようなものがあるのかをご紹介します。
披露宴のみの結婚式
婚姻届を役所に提出すれば、正真正銘夫婦となるわけですから、結婚の儀式にあたる挙式をしなくても問題ありません。
そこで、お世話になっている人を招き「結婚しました」ということをお披露目する披露宴だけを行うカップルもいます。
自分たちの結婚の契りに立ち会ってもらうことには意義を感じないけれど、日頃の感謝をお世話になっている人に伝えたい場合や、お互いの大事な人たちに配偶者を紹介し、直接挨拶をしたいという人は披露宴だけの結婚式でも十分満足でしょう。
式を行わなくても当日はご祝儀を頂き、その分披露宴をする側はゲストを食事でもてなし、引き出物も用意します。
1.5次会
1.5次会とは、披露宴よりもカジュアルだけれど、二次会よりはかしこまった式のスタイルです。
披露宴会場ではなく、レストランやイベントスペースなどの空間を貸し切って、料理や新郎新婦が考えた演出でゲストをもてなすのが一般的です。
ご祝儀を貰わず、会費制にすることが多く、その際は引き出物は用意しません。
ルールはないので、アットホームな雰囲気でゲームをして楽しむのもよし、披露宴でよくあるキャンドルサービスやケーキカットの演出を取り入れるのものよしです。
フォトウェディング
挙式も披露宴もせず、新郎新婦が衣装を着て記念写真を撮るだけで、結婚のイベントを済ます場合もあります。
「式を挙げるつもりはないけれど何か記念を残したい」「結婚の報告をする時に使える写真があると便利」「お金はないけれど花嫁衣装への憧れがある」などの理由からフォトウェディングを選ぶ人が多いです。
かかる費用は衣装代とカメラマンに撮影してもらう代金のみなので、経済的な負担が少なく、誰を招待するかという点で悩まなくて良いのも魅力でしょう。
挙式を挙げる場所の種類は?選択肢は案外多い!

結婚式を挙げる場所も、カップルにより様々です。
スタンダードなものから変わり種まで、挙式をする場所をご紹介していきましょう。
宗教施設(教会、神社、お寺)
教会式、神前式、仏前式を行う際に一般的なのは、式のスタイルにあった宗教施設を使用することです。
教会の場合、式を行うための一律の値段が決まっていないところもあり、献金という形で自分の払える額を払います。
神社もお寺も挙式料は10〜25万円で、衣装などの費用は含まれません。
専門式場
結婚式を挙げるために作られた施設で挙式をする人は多いです。
ここで働くスタッフは皆、結婚式の専門家ですから、ゲストへの配慮や事前準備をしっかりとサポートしてくれるでしょう。
挙式の会場と共に披露宴会場も用意されているので、挙式と披露宴をセットで行うカップルにはとても便利です。
ホテル
ホテルウェディングは、ホテル内の挙式会場、披露宴会場で結婚式を挙げます。
遠方から呼ぶゲストが多い時にはそのまま宿泊できる部分がとても便利です。
披露宴会場も格式高く、華やかな内装の部屋が用意されているので、高級感あふれる結婚式がしたいカップルにぴったりです。
レストラン・料亭
レストラン・料亭で式を挙げるカップルもいます。
美味しい料理を楽しみながら、アットホームな雰囲気で両家が交流したり、親しい友人と楽しいひと時を過ごせるのが魅力です。
ガーデン
庭園での挙式も定番です。
ホテルや専門式場にガーデンがあり、そこで式を行う場合もありますが、新郎新婦が気に入った庭園を貸し切って行うことも可能です。
ガーデンウェディングの場合、人前式か、神父・牧師を呼んで教会式を行うかを選択してください。
ゲストハウス
一軒家を貸し切って結婚式をするのも人気があります。
他の挙式をするカップルと鉢合わせる心配がなく、自分たちの空間として新郎新婦、親族、ゲストがゆったり寛げるのがゲストハウスウェディングの魅力です。
費用はかかりますが、形式に囚われず新郎新婦の理想を詰め込んだ挙式ができます。
まとめ

挙式には一般的に教会式、神前式、人前式、仏教式と4つの種類があり、宗教的な儀式はその宗教の決まりに則って行われます。
人前式は宗教的な儀式ではないので、自由にやりたい演出を取り込んで行うことができます。
最近では、旧来のスタイルに拘らず、挙式をあげずに披露宴や1.5次会のみ行うカップルもいます。
挙式を行う際は、案外場所の選択肢がいろいろありますので、自分たちにぴったりの挙式はどんなものか検討してみてくださいね。