結婚式当日は100%ハッピーな気持ちで過ごしたいもの。
一生に一度の特別な日にトラブルなんて絶対に起こって欲しくないですよね。
私はこれまでプランナーとして多くの結婚式を見てきましたが、その中にはやはりトラブルもありました。
というわけで今回はこれまでに実際に起こった3つのトラブルを例に挙げ、その原因とトラブルを未然に防ぐ方法をお話します。
結婚式当日をトラブルなく過ごしたい!そんなカップル必見ですよ。
目次
トラブル①:当日に持ち込まれたDVDが再生できなかった!

結婚式には映像演出がつきものですよね。
DVDを再生する余興演出や、新郎新婦の生い立ちムービーなどは事前にきちんと作成して当日問題なく再生できるようにしておくのは当然のこと。
ですが、このようなトラブルが過去にありました。
新郎新婦が作成していた手作りのムービーは、事前にきちんと上映できるかどうかを確認していたものの、式の数日前になって新郎新婦が「別のものを上映したい」を申し出たために、すでに作成済みのDVD自体は使用しないことになった。
新しくDVDが持ち込まれたのは当日。当日持ち込みのDVDは事前のチェックが会場でおこなえないため使用できないと式場側のルールにはあるものの、リスクを承知でそのDVDを使用したいとのこと。結果そのDVDはパソコンでしか再生できないものとなっており、会場の機器では再生ができなかったため、当日上映することができなかった。
トラブル原因と予防策
結婚式場により使用しているDVDプレイヤーは異なるものの、事前にチェックしていれば当日再生されないなどのトラブルにはなり得ません。
このトラブルは、本来認めるべきでないDVDの当日持ち込みを式場側が認めてしまったことによるものですが、式場側は新郎新婦が「リスクを承知」でやると言ったことに関してそれを拒否することは非常に難しいのも事実です。
他のトラブルにおいても同じことが言えるでしょう。
例えば、「当日持ち込みのペーパーアイテム」や「当日持ち込みのドレス」なども同じ。
これらももちろん当日に問題なく「使用できる状態」で持ち込まれれば良いのですが、何か問題があると対応はできなくなってしまいます。
持ち込みアイテムは、トラブルを防ぐためにも規則通りに前もって持ち込むに限ります。
トラブル②:余興が長引き披露宴が30分ほど時間オーバー!

余興は結婚式に欠かせないものと言っても過言ではありません。
友人知人による余興演出においてはしっかりと内容や所要時間について事前の打ち合わせが必要です。
余興に関するこんなトラブルが実際にありました。
新婦が小学校の先生だったため、余興は教え子によるダンスの披露で予定されていた。小学校2年生の子どもたち20名ほどの余興だったが、当日まったく予想通りに余興が進まずに8分の予定が20分を過ぎてしまった。
この前後にも予期しない遅れが発生したために結果として披露宴は30分オーバーでお開きとなった。延長料金の規定にもとづき新郎新婦に30分の延長料金が請求されるも新郎新婦はこれを拒否。式場側とトラブルの末、結果的には支払い免除となったものの、結婚式が終わってから延長料金についてのやりとりが続き、気持ちの面でもとても後味の悪い形で結婚式が幕を閉じた形となった。
トラブル原因と予防策
このトラブルは、子どもたちの動きを事前に予測できなかったことから発生しています。
直前にお手洗いに行く子どもがいたり、余興をスタートするにもなかなか定位置につかない子どもがいたりしたことで、すべてに数分ずつの遅れが生じてしまっています。
これは少し注意深く考えればわかることですが、やはり子どもたちの動きは読めませんよね。
子どもたちを余興に呼ぶ場合には、とにかく必要以上に時間がかかると思っておいた方が良いでしょう。
このようなトラブルは他にも数件あったため、とにかく言えることは子どもたちに余興をお願いする場合は「予想外」のことが起こることを想定して時間を長めに取っておくことが重要だということ。
これに尽きます。
お金のことで結婚式後にも式場とやりとりをするのは気分の良いことではありません。
せっかくの結婚式ですから、このような事態にならないよう未然に予防策を考えておきましょう。
トラブル③:送迎バスの手配がきちんとできていなかった!

結婚式場が駅からすぐの場所でない場合、送迎バスを手配することは多いですが、これにも注意が必要です。
参列ゲストの送迎に関するトラブルは実はとても多いもの。
ここでは私が実際に目の当たりにしたトラブルを一つ紹介しておきましょう。
参列者のために式場から最寄り駅までの送迎バスを手配していた新郎新婦。しかし当日になって帰りのバスの手配ができていなかったことが発覚。新郎新婦の認識では行きと同じルートで手配済みだったつもりが、式場側は行きのバスしか手配を依頼されていなかったため、帰りのバスの手配はなされていなかった。
結果的に披露宴がお開きになった後、送迎バスがないと知ったゲストたちは混乱し、式場側もタクシーの手配に追われる始末。ゲストのタクシーの領収書は新郎新婦が集め、それをその後すべて新郎新婦がゲストに返金するかたちとなった。
トラブル原因と予防策
このとき、送迎バスに関してはきちんと打ち合わせはされていました。
新郎新婦の希望通り送迎バスを手配し、確認もしていたのに関わらずこのようなトラブルはなぜ起こってしまったのでしょうか。
これは新郎新婦が「行きと帰りは同ルートで手配されるものだと思い込んでいた」ことが原因です。
式場側ももちろん「帰りのバスはなくて大丈夫ですね?」と確認をしていましたが、何せ決めることが山のようにある結婚式ですから、聞き逃してしまっても無理はありません。
このような事態を防ぐには、送迎バスの手配に関して新郎新婦がまず細心の注意を払って確認しておくことが一番大切です。
それに加えて式場側も確認の仕方に工夫するなり、対策は必要ですね。
ただ、どうしてもこのようなトラブルは「言った言わない」の話になってしまい、どちらに非があるとも決められないケースが多いです。
式場任せにせず自分たちの結婚式に責任感を持って、しっかりと確認に確認を重ねることが大切です。
結婚式を人生で最も幸せな1日にするために

結婚式は人生における大きなイベントです。
一生に一度の結婚式を不注意が招いたトラブルにより台無しにしてしまっては、あまりにもったいないですよね。
結婚式準備は慎重に進めていきましょう。
ここで紹介したトラブルはどれも事前によく考えて確認を怠らなければ回避できたものばかりです。
結婚式場はトラブルを未然に防ぐべく、先回りしてアドバイスができなければいけません。
それがウェディングプランナーの仕事でもあります。
ですが、大切な自分たちの結婚式です。
まずは自分たちでできることを完璧にしておきましょう。
まとめ

結婚式で実際に起こったトラブルとその対処法についてお話させていただきました。
お金と時間をかけて一生懸命準備をして当日を迎える結婚式です。
特にお金のことでトラブルになってしまうととても後味が悪くなってしまいます。
最後までハッピーな気持ちで締めくくれるよう、気を抜かずに入念に準備をしておきたいものですね。
