結婚を考えるのであれば、結婚に必要な費用を覚えておく必要があります。
結婚費用は結婚式だけでなく、結納や新生活のための費用などさまざまな費用が発生するため、何にいくらかかるかを知っておくことで準備ができるからです。
そこで今回は、結婚式や結婚式以外にかかる費用の総額についてご説明します。
目次
地域別!結婚式の総額費用平均をご紹介

「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」によると、地域別結婚式総額費用平均と平均招待人数は以下のとおりです。
※地域名、総額平均、招待平均、ゲスト1人あたりの金額の順に記載しています。
- 北海道…203.8万円/69.7人/2.92万円
- 青森、秋田、岩手…331.0万円/85.5人/3.87万円
- 宮城、山形…364.7万円/67.9人/5.37万円
- 福島…384.7万円/76.0人/5.06万円
- 茨城、栃木、群馬…372.5万円/69.6人/5.35万円
- 首都圏…382.6万円/62.8人/6.09万円
- 新潟…362.4万円/66.7人/5.50万円
- 長野、山梨県…360.8万円/65.2人/5.53万円
- 富山、石川、福井…353.3万円/58.2人/6.07万円
- 静岡…362.7万円/65.9人/5.50万円
- 東海…354.1万円/56.7人/6.25万円
- 関西…359.5万円/59.2人/6.07万円
- 岡山、広島、山口、鳥取、島根…327.6万円/60.4人/5.42万円
- 四国…366.9万円/69.4人/5.29万円
- 九州…387.6万円/92.6人/4.19万円
全国の総額平均は362.3万円で招待人数平均は66.3人でしたが、地域ごとに総額も招待人数にも差があります。
総額から招待人数を割り、ゲスト1人あたりの金額を出したところ、東海がもっとも高く「6.25万円」となりました。
他に6万円を超えている地域がいくつかありますが、この地域は全国平均から考えるよりも金額が上がりやすい地域と考えられるでしょう。
北海道や東北方面では会費制の結婚式が多いため、1人あたりの平均額も下がるのだと思われます。
会場のタイプによって結婚式の総額が大きく変わるってホント?

結婚式の会場にも種類があります。
会場タイプによって結婚式の費用が変わりますので、どこで結婚式をしたいかに合わせて予算決めをしましょう。
会場タイプごとに実際のプランをご紹介していますが、この金額よりは費用が上がるものと考えておくことをオススメします。
ホテル
ホテルにもグレードがありますが、ホテル内に挙式会場があったりそのまま宿泊できたりと非常に便利。
費用は外資系ホテルの場合、高額になる傾向があります。
実際にホテルが出しているプランを見てみましょう。
〈例①ザ・リッツ・カールトン東京〉
リミテッドプラン
3,619,000円/60名…ゲスト1人あたり60,317円
〈例②ホテル雅叙園東京〉
式場特別割
2,240,245円/40名…ゲスト1人あたり56,006円
ゲストハウス、専門式場
ゲストハウスや専門式場は結婚式のための施設なので、設備が充実しています。
その分費用もやや高めです。
〈例①青山迎賓館〉
早期申込割
4,292,252円/80名…ゲスト1人あたり53,653円
〈例②セレス高田馬場〉
期間限定割
3,010,203円/60名…ゲスト1人あたり50,170円
レストラン
食事にこだわりたい場合にオススメなレストラン。
費用はホテルや専門式場などよりも下がりますが、結婚式のための施設ではないので設備が整っていないこともあります。
〈例①Fish Bank TOKYO〉
期間限定割
1,854,226円/50名…ゲスト1人あたり37,085円
〈例②Stellato〉
早期申込割
1,273,800円/50名…ゲスト1人あたり25,476円
最初の見積もりから結婚式の最終総額が増える原因は?

初回でもらった見積もりに納得して契約したけれど、最終的に予想外な金額に!というカップルは少なくありません。
どうして初回見積もりの金額から費用が上がってしまうのでしょうか。
見積もりから金額が上がったカップルの割合
「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」によると、見積もりよりも金額が上がったと回答したカップルは77.4%でした。
反対に見積もりよりも下がったという回答は9.1%で、見積もりから費用を下げるのはなかなか難しいということがわかります。
また、見積もりよりも金額が上がったと回答した方の金額アップ平均額は「102.7万円」でした。
会場別に見ると、
- 専門式場…127.8万円
- ゲストハウス…109.9万円
- ホテル…106.4万円
- レストラン…90.0万円
となっており、専門式場は金額が上がりやすいことがわかります。
結婚式の費用が上がる原因はどんなものがある?
想定していた金額から100万円もアップしてしまうと、その後の新婚生活などにも影響が出てしまいそうです。
では、どのような部分が原因で費用が上がってしまうのでしょうか。
結婚式の料理
元から料理のグレードアップを視野に入れて結婚式場を探している方もいるかもしれませんが、中には式場を決めてからスタンダードなコースは物足りなかったり味が良くないことに気付いて、料理をアップグレードすることになったというカップルもいます。
式場を決める前に、試食会に参加して料理も確認しておいた方がいいでしょう。
ドレスなどの衣装
ドレスがプラン内で選べるものでは良いものがなく、アップグレードをする方もいます。
また、早めにドレスを決めたところ、後から目移りしてしまってキャンセル料を払うことになる方もいますので、ドレスを決めるのが早すぎるのは危険です。
写真やビデオのオプション
アルバムを付けたり当日ビデオ撮影をお願いしたりすると、金額が大きく変わります。
アルバムやビデオ撮影など、どこまで必要かを事前に話し合っておきましょう。
装花やブーケなどのお花
見積もりでは最低金額で記載されていることもあるため、話し合って決めていくうちに金額がかなり上がっていることも。
装花やブーケそれぞれの予算を決めて、フローリストさんに相談してみましょう。
テーブルクロス
テーブルクロスも素材などで使用料が変わります。
見積もりでは平均的な金額を記載してもらうといいでしょう。
契約前の見積もりは平均額で出してもらおう

見積もりは、結婚式が予算内でできるかどうかを判断する大切なもの。
しかし、最低金額で記載されるものも多いため、見積もりよりも金額が上がるカップルが多いのです。
見積もりは、装花やドレス、テーブルクロスなど最低金額で出されそうなものは平均額で出してもらうようにしましょう。
また、事前にやりたい演出を考えておき、見積もりに追加してもらいましょう。
持ち込み料の確認や持ち込み不可のアイテムも確認しておくと、節約できるポイントがわかりますよ。
いくつかの式場を見学しに行くのであれば、同じ条件で見積もりを出してもらうと比較しやすくなるのでオススメです。
結婚式以外でかかる費用の平均総額は?

結婚をする場合、結婚式以外にも費用がかかります。
どんなことにどのくらいの費用がかかるか「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」の調査結果をご紹介しますので、知っておきましょう。
プロポーズで婚約指輪
プロポーズ前や婚約が決まったら婚約指輪を購入する方もいるでしょう。
婚約指輪の最新平均購入金額は「35.7万円」で、毎年40万円ほどの金額が平均となっています。
しかし、ダイヤモンドが小さめでも大丈夫な場合は、高品質なものでも10万円台から購入可能。
婚約指輪は自分で選びたいという女性も多いため、プロポーズ後に話し合って予算を立ててもいいでしょう。
結納や顔合わせ
結納の場合、男性側から女性側へ「結納金」を渡します。
これは嫁入りする女性側の両親に渡すものなので、そのまま結婚に関する費用となることもありますし、女性両親が自分たちで使うこともあるでしょう。
結納金の金額は「94.9万円」が平均で、100万円を包むことがいちばん多いようです。
結納金は新郎両親が用意することが多かったのですが、最近は結婚する男性本人が用意することもあります。
また、結納品の費用平均は15.1万円、結納返しの費用平均は38.2万円でした。
しかし、結納は上記すべてを必ず用意しなければならないわけではなく、
- 結納、結納品の両方…53.2%
- 結納金のみ…34.3%
- 結納品のみ…3.8%
- どちらもない…3.8%
このように何を用意するかは異なるので、まず両家で話し合うことが必要となるでしょう。
最近では結納自体の数が減っており、全体の10%ほどしか結納をおこないません。
結納のような堅苦しさは必要ないと考えることが多いようです。
その場合、両家の両親を合わせるために「顔合わせ食事会」をすることが多く、この費用平均は6.5万円でした。
入籍前後や結婚式前に用意する結婚指輪
結婚式でも使用する結婚指輪は、98.2%のカップルが購入しています。
2本分の結婚指輪平均購入金額は25.1万円。
女性はダイヤモンドがついたデザインを選ぶことが多いようです。
プレーンのシンプルなプラチナリングで、ブランドにこだわらなければ2本で10万円ほどから購入可能です。
入籍や結婚式後の新婚旅行
新婚旅行に行くカップルは80%以上と多く、日数平均は6.8日。
平均費用は65.1万円でした。
新婚旅行は必ず入籍直後や結婚式直後に行かなければならないものでもないので、予算と相談しながら時期や行き先を決めましょう。
その他にもまだある結婚のための費用
上記のもの以外にも、結婚に関係する費用はまだあります。
結婚式の費用平均には含まれない「二次会」の費用や、お祝いを頂いた方への「内祝い」費用、新婚生活のための「引っ越し代」や「家具代」などです。
一般的なものをすべておこなおうとすると、結婚に関する費用の総額はかなりの金額になることがわかるでしょう。
結婚はふたりでするものなので、今後の生活のことも考えながら何が必要で何が不要かを話し合いながら決めていきましょう。
まとめ

今回は、結婚式や結婚式以外にかかる費用の総額についてご説明しました。
結婚式の費用総額は地域によって大きく差がありますが、ゲスト1人あたりの金額で見ると東海がもっとも高額という結果になりました。
式場のタイプによっても費用は変わり、費用が高めな順から
①ホテル→②専門式場・ゲストハウス→③レストラン
となります。
しかし、専門式場は見積もりよりも金額が上がりやすいということもあるため、最終的な金額は専門式場の方がホテルよりも上がる可能性もあるでしょう。
見積もりよりも金額が上がったカップルは全体の77.4%、上がった金額の平均は102.7万円でした。
金額が上がりやすいものは、
- 料理
- 衣装
- 写真、ビデオ
- 装花、ブーケ
- テーブルクロス
などです。
これらが後から金額が上がらないように、初回の見積もりは最低金額ではなく平均額で出してもらい、やりたい演出なども入れてもらいましょう。
結婚式以外にかかる結婚費用は、
- ブライダルリング
- 結納、顔合わせ
- 新婚旅行
- 内祝い
- 結婚式二次会
- 引っ越し
- 新居の家具
などがあります。
自分たちには何が必要かを話し合って、全体の予算総額を決めておくことをオススメします。