和装で結婚式を挙げるカップルの多くが「神社」を挙式会場に選んでいます。
披露宴会場とは別の場所にある神社で結婚式を挙げるメリットは、どんなものがあるのでしょうか。
また、神社を選ぶことでデメリットはあるのでしょうか。
今回は、神社での結婚式を考えているなら知っておきたいメリットやデメリット、チェックポイントをご紹介します。
目次
神社での結婚式はホテルや式場よりも人気!

神前式は神社以外でも挙げることは可能ですが、神社を選択する方が多くいます。
神前式を挙げられる場所と、神社で神前式を行ったカップルはどれくらいいるのかについてご紹介します。
神前式を挙げられる場所
神前式は和装で神道(しんとう)に則り式を進める結婚式のことをいいます。
神前式というと神社のイメージがあるかもしれませんが、「神殿」があるホテルや専門式場でも神前式を行うことができます。
神社で結婚式を挙げる人の割合
ゼクシィ調べによると、神前式を挙げる場所として神社を選んだカップルは52.4%で、全体の半数以上でした。
神社を選んだ場合、披露宴会場は専門式場やホテル以外に、ゲストハウスやレストランからも選ぶことが可能になります。
そのため、挙式と披露宴の両方にこだわることができるのです。
神社で結婚式を挙げるメリット&デメリット

神社が多く選ばれるメリットと、覚えておきたいデメリットをご説明します。
神社を選ぶメリット
神社で結婚式を挙げるメリットは以下のようなものがあります。
日本の伝統に触れられる
神前式は室町時代から続く伝統的な挙式スタイル。
神前式を神社で行うことで、より厳かな雰囲気の中結婚式を執り行うことができます。
また、新婦は白無垢や色打掛や引振袖、新郎は紋付袴と普段着ることのない和装を楽しむことができ、神社の雰囲気で和装がより映えるでしょう。
結婚式後も思い出の場所として訪れることが可能
神社は気軽に訪れることができる場所です。
初詣はもちろん、結婚後に子供ができた場合にお宮参りや七五三でも訪れることができます。
もちろん気が向いた時に足を運ぶことも可能なので、結婚式を挙げた神社でさらに思い出を増やすことが可能なのです。
式場やホテルは挙式会場を訪れることができないので、いつでも足を運べるというのは神社の魅力といえます。
歴史ある有名な神社を選ぶことができる
明治神宮や神田明神、湯島天神といった、歴史があり誰もが耳にしたことがあるような有名な神社でも結婚式ができます。
その神社にどんな歴史があるのか、どんなご利益があるのかなどを調べれば、神社探しが楽しくなるかもしれません。
神社を選ぶデメリット
神社での結婚式を挙げるデメリットは以下のようなものがあります。
列席者が限られることがある
神前式は親族までが参列するもので、親族も祖父母と両親の兄弟までというのが一般的です。
これは決まりではないため、友人などに参列してもらうことも可能な神社はありますが、神社の多くは大人数を収容できる造りにはなっていません。
友人に挙式を見てもらいたい場合は、
- 親族以外の参列が可能か
- 何人まで収容できるか
このような確認が事前に必要となります。
天候に左右される
神社で神前式を行う場合、参進の儀という親族が揃って本殿まで歩く、いわゆる「花嫁行列」を行います。
雨天の場合参進の儀が行えなかったり、できたとしても雨の中で気慣れない着物を着て歩くのはとても大変であるため、天候に左右されてしまう部分があります。
設備が整っていない
神社は古くからある建物なため、バリアフリーになっていない場合が多く、年配の方や車椅子で参加する列席者に配慮が必要となります。
車椅子の方がいる場合や年配の方が多い場合は、事前に階段や段差について確認をしておかなければいけません。
また、空調設備が整っていない神社もあるので、夏や冬の結婚式の場合は冷暖房完備か必ず確認しておきましょう。
衣装や小物の費用が洋装に比べて高くなってしまうことも
和装の費用相場はウェディングドレスに比べて安めですが、小物が多いのが和装の特徴でもあります。
綿帽子や角隠しやかつらなどのヘアセットだけでなく、かんざしや生花など飾りつけるものにより追加料金が発生することもあり、すべてをトータルすると洋装よりも費用がかかることもあります。
神社で結婚式を挙げるならまずチェックしておきたいポイント

神社で結婚式を挙げるのであれば、神社を決める前にチェックしておきたいポイントをご説明します。
信仰の確認
神前式、教会式、人前式を選ぶ時に、多くのカップルは衣装や好みの雰囲気などで選ぶのではないでしょうか。
しかし、神前式と教会式は宗教や宗派が関わっている挙式スタイルですので、両家の宗教観をまず確認しておいた方がいいでしょう。
ゲストの参列はどこまで可能か
前述したとおり、神社によっては親族までしか参列できないところもあります。
友人にどうしても参列してもらいたいという方は、参列はどこまでが可能か、何人まで収容できるのかを確認しておきましょう。
披露宴会場の場所やアクセス
神社で神前式を挙げた後に披露宴を行うのであれば、会場選びはアクセスなどを考慮して選びましょう。
神社の敷地内や近くに神社管轄の会館がある場合は、そこで披露宴を行うことができるため移動の手間を減らすことができます。
神社管轄の会館がない場合は、
- 専門式場
- ホテル
- ゲストハウス
- レストラン
といったように、全く別の場所に移動しての披露宴となります。
場所を移動するのであれば、神社から徒歩数分の近い場所にある披露宴会場を探したり、披露宴会場でバスの手配をお願いしたり、タクシーを確保しておくなどの移動手段を考えておく必要があります。
披露宴会場と提携している神社なら、そのような手続きなどもスムーズにできるので、神社に披露宴会場を紹介してもらったり、逆に披露宴会場に神社を紹介してもらうのもオススメです。
ヘアメイクやカメラマンの手配
披露宴会場が神社と提携している場合、会場のヘアメイクやカメラマンに挙式の支度や撮影をお願いすることもできます。
披露宴会場と提携していない神社で結婚式を行うのであれば、ヘアメイクやカメラマンは外注しなければならないことも。
その場合、外注費用や探す手間がかかりますので、披露宴会場を決める前に確認が必要です。
神社の探し方と見学方法

神社で結婚式をすることに決めたら、気になる神社をピックアップしましょう。
神社の場所や施設の充実度を確認するためにも、かならず見学をしてください。
挙式をしたい神社がある程度絞れている方は、直接神社に見学したいと問い合わせます。
同時に、提携の披露宴会場を確認しておくと会場探しもスムーズに行うことができるでしょう。
どの神社を選べばいいか全くわからないという方は、ウェディングデスクや式場検索ができるサイトで、提携神社がある披露宴会場を探してみるのがオススメです。
ウェディングデスクなら、相談に乗ってもらいながら候補を絞れるので納得できる会場探しができるかもしれません。
また、見たい神社や会場が決まったら見学予約も行ってくれますよ。
まとめ

今回は、神社での結婚式を考えているなら知っておきたいメリットやデメリット、チェックポイントをご紹介しました。
神前式は神殿があるホテルや専門式場でも挙げることができますが、神社を選ぶメリットは
- 伝統に触れられる
- 思い出の場所となり、いつでも訪れることができる
- 有名な神社で厳かな挙式ができる
などがあります。
ただし、天気に左右されたり、参列者が限定されるなどのデメリットもあるので注意が必要です。
神社を決める前に両家の信仰や披露宴会場の場所、参列者の収容人数などを事前に確認しておきましょう。
季節が夏や冬なら空調設備もチェックしておくことをオススメします。
結婚式を挙げたい神社が決まっている場合、神社に直接問い合わせて見学をしましょう。
神社を絞れない方は、式場検索サービスやウェディングデスクを活用してみてください。