ライスシャワーはその名の通り、挙式後の新郎新婦に「お米をまく」演出。
ライスシャワーには結婚式らしい意味があり、やるのであれば意味や起源を知っているとより想いの詰まった演出にできるでしょう。
また、ライスシャワーは自分で準備をすることも可能です。
今回は、ライスシャワーの意味や、自分で準備する場合の方法をご紹介します。
目次
結婚式でおこなうライスシャワーってどんなもの?

ライスシャワーはいつから始まったもので、どのような意味があるのかをご説明します。
ライスシャワーはいつどこで始まった?
「お米」の演出と聞くと、なんだか日本古来の演出かと思いませんか?
実はライスシャワーの起源は古代ローマ時代。
元々はお米ではなく、小麦を新郎新婦にまいていたのだそうです。
小麦がお米に変わったのは中世、日本で言うと平安時代から室町時代のあたりです。
お米は小麦よりも多くの籾(もみ)がなり、ひと粒の籾から数百〜数千粒をつけた稲穂になることから、小麦がお米に変わったと考えられています。
ライスシャワーはどんな意味がある?
ひと粒から多くの籾をつけるお米は、
- 豊潤な恵み
- 子孫繁栄
の象徴とされています。
日本でも「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」という豊かに実る稲穂をイメージした開運日があり、結婚式でも引き出物の中にお米を入れるなど、縁起物とされていますよね。
ライスシャワーをおこなうときには、ゲストが
- 食べるものに困らないように
- 子宝に恵まれますように
と願いながら、ふたりをお祝いするためにお米をまいてくれるのです。
ただ演出として取り入れて、お米をまかれてお祝いされるよりも、意味を知っていた方がずっとステキな演出に思えませんか?
結婚式でライスシャワーを考えているなら覚えておきたい注意ポイント

お米を新郎新婦にまくのなら簡単そうに思えますが、注意しなければならないポイントあります。
そもそもライスシャワーができない式場も
式場によっては、ライスシャワーをおこなえないこともあります。
お米をまくので片付けが困難だったり、鳥が集まってきてしまったりとさまざまな理由が考えられますが、できないと言われてしまえばどうにもなりません。
ライスシャワーは絶対にしたいとお考えであれば、式場を決める前に確認を忘れずに。
ライスシャワーは当たると痛く、髪の毛や衣装に入り込む
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お米をひと粒ぶつけられても痛いとは思いませんが、ライスシャワーはたくさんのお米がまかれます。
ぶつけるようにまいていなくても、これが見た目以上に痛いのです。
とくに、新婦はドレスで肌が露出していることもあり、写真を見たら痛そうにしているのがわかる…なんてことも。
また、お米はひと粒が小さいため、髪の毛の隙間や衣装に入り込むため、すべて取り除くのが大変だったり、その後の写真にお米が写ってる!なんてこともあります。
食べ物を粗末にしていると思われる可能性が
お米をまくという行為に「食べ物を粗末にしている!」と感じる方は少なからずいるようです。
とくに、お米は「ひと粒も残さないように」と言われて育ってきた方などは、演出と言われてもなかなか受け入れられないかもしれません。
しかし、最近ではお米を直接まかないライスシャワーが主流になりつつあります。
少し手間はかかりますが、やり方を変えれば粗末にしていると思われることもなくなるでしょう。
この後そのやり方をご説明します。
これなら後始末も楽チン!最近ではライスシャワーはお米をラッピングをして投げるのが主流

ライスシャワーは会場も新郎新婦も後始末が大変…。
しかし、最近ではお米を直接まくこと自体が減っています。
直接まかないことで、前述した注意ポイントを解決することができるのです。
ラッピングした米を投げて貰えば写真にも映える!
「お米を直接まかないなら、どうするの?」と思われた方もいるでしょう。
実は、お米を数粒ずつラッピングしたものをまいてもらうのが最近の主流。
チュールにお米を包むのですが、チュールを使うことでベールを連想させるので結婚式の雰囲気も盛り上がります。
また、お米を数粒ずつ包むことでお米が当たる痛みを減らして、髪の毛や衣装に入り込むことも防ぐことができます。
ラッピングの仕方を覚えて自分でライスシャワーの準備をしてみよう
では、お米のラッピング方法を覚えて、自分でライスシャワーの準備をしてみましょう。
〈用意するもの〉
- お米
- チュール(他の布などでもOK)
- リボンなどの装飾
〈作り方〉
5cm角の大きさに切ったチュールの真ん中に、ひとつまみ(5粒程度)のお米を置きます。
お米を包み、お米がギュッとまとまるように結びます。
飾りのリボンをつけて出来上がりです。
チュールは淡いパステルカラーなどの色味のものを選ぶと結婚式らしさがでます。
〈アレンジ〉
- スパンコールを入れる
- ビーズを入れる
- ラインストーンを貼り付ける
このようなアレンジをすることで、まいたときによりキレイに見えるようになります。
しかし、重さがあるとキレイに舞ってくれなくなるので、何かを入れたり装飾する場合はひとつ作ってすぐに落ちてしまわないかを確認しましょう。
ライスシャワーはネットショッピングでも購入できるので、会場が用意してくれない場合や自分で準備ができない場合は、楽天市場やAmazonなどを確認してみましょう。
ライスシャワーとフラワーシャワーを両方やっても大丈夫?

ライスシャワーはやりたいけど、フラワーシャワーと迷っている方もいるでしょう。
そんな場合は両方をミックスしてみてはいかがでしょうか。
フラワーシャワーにはどんな意味がある?
フラワーシャワーは花の香りでその場を清めて、災難や悪魔からふたりを守り、幸せを祈ってお祝いをするものです。
生花と造花、どちらを使っても大丈夫。
生花の場合は花の香りがするので、意味通りの演出にすることができます。
ただし、費用がかなりかかってしまうことも。
造花は色味が生花よりもキレイなものが多く、まいたときに空中で舞う時間も長め。
費用も抑えることができますが、安っぽく見えない造花を選んだ方がいいでしょう。
また、生花と造花をミックスすることで、費用をおさえることもできます。
ライスシャワーとフラワーシャワーを同時におこなうメリットは?
ライスシャワーを自分で準備するなら、花びらを混ぜることでライスシャワーの量を減らすことができるので、準備も楽になります。
また、花びらの中にリボンなどの飾りがついたチュールも一緒に舞うので、より華やかさが出るでしょう。
まとめ

今回は、ライスシャワーの意味や、自分で準備する場合の方法をご紹介しました。
ライスシャワーは古代ローマ時代から始まった、とても長い歴史のある演出なのです。
しかし、ライスシャワーはできない会場もあるので、どうしてもやりたいのであればライスシャワーが可能な会場を選びましょう。
最近では、お米を数粒ずつラッピングしたものをまくのが主流。
自分でも簡単に作れるので、ぜひトライしてみてください。
スパンコールやビーズを入れたり、ラインストーンを貼り付けるとより華やかになりますよ。
フラワーシャワーと迷った時は、両方をミックスしてまいてもらうのもおすすめです。
花びらを混ぜるとライスシャワーの準備の手間を減らすことができます。
フラワーシャワーにも魔除けなどの意味があるので、両方の良いとこどりができる演出になりそうです。