結婚式でこだわりたいポイントとして挙げられるもののひとつに、写真があります。
せっかくウエディングドレスを着るのですから、いろいろなロケーションで素敵な写真を残したいと思うのが女心ですよね。
そして、写真にこだわりたいカップルに特におすすめなのが、前撮りもしくは後撮りです。
この前撮りや後撮りにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
前撮りと後撮りのメリットの違いは一体何なのでしょうか。
今回は、元ウエディングプランナーが前撮りと後撮りの比較についてお話していきたいと思います!
目次
前撮りと後撮りに共通する3つのメリット

結婚式の前撮り、もしくは後撮りをするのは、きっと皆さんが写真にこだわり、結婚式当日だけでなく、しっかり時間をとって写真撮影をしたいからですよね。
前撮りや後撮りにはメリットがたくさんあります。
ここではまず、前撮りと後撮りに共通する3つのメリットをご紹介しましょう。
共通メリット①結婚式当日に着られない衣装の写真を残せる
まずひとつ目はこちらです。
結婚式当日に着用する衣装は多くても2点もしくは3点という場合がほとんどです。
意外と衣装の種類はたくさんあります。
ウエディングドレス、カラードレス、白無垢、色打掛、というように、大きく4種類の中から絞り込む必要があるということです。
このときに、よくありがちなのが「自分は和装にはそれほど興味がないけど、親が着て欲しいと言っている」というケースです。
親の願いは叶えてあげたいけれど、自分の要望は曲げられない、というときにも前撮り後撮りをすることによって解決することができます。
写真だけでも残すことができれば、親も喜ぶはずです。
親孝行にもなるので、その点もメリットですよね。
共通メリット②結婚式当日よりも時間をかけて撮影ができる
結婚式当日は、写真にばかりかまっていられません。
挙式の前の準備もありますし、挙式前に支度が整えばチャペルに移動するときにパシャっと数枚撮り、披露宴の合間でもお色直しのときに慌ただしく撮影する程度です。
もちろんその限られた中で最高の一枚を残すのが、プロのカメラマンの仕事ではありますが、時間に余裕がないため、前撮りや後撮りのときとは全く完成度が違います。
ゆっくり時間をかけて撮影ができることにより、新郎新婦の表情も和みます。
結婚式当日の緊張感は、どの写真にも残ってしまいがちです。
もちろん、それも含めて結婚式の思い出とは言えますが、リラックスした状態で、より二人らしい写真が撮れればそれに越したことはありません。
共通メリット③結婚式当日よりも撮ることのできるシーンが増える
結婚式当日は、写真を撮るタイミングが決められています。
そして、写真を撮るスポットもある程度限られてきます。
結婚式場の敷地内に、たくさんの写真映えするスポットがあったとしても、その全てを叶えることは正直難しいです。
どうしても撮影したいスポットを、いくつか選択しての撮影になります。
これと比べて、前撮りや後撮りの際には、時間の制約もないためかなり要望通りの写真が残せます。
例えば、ちょっとした小道具を使った一枚や、式場を離れて、違う場所での撮影が可能になるケースもあります。
前撮りと後撮りそれぞれのメリットを比較してみよう

前撮りと後撮りに共通するメリットはお分かりいただけたと思います。
ここからは、前撮りならではのメリット、後撮りならではのメリットを比較していきましょう。
これによって、お二人には前撮りと後撮りのどちらがおすすめなのかが分かりますよ。
前撮りのメリット①前撮り写真を結婚式のときに利用できる
前撮り写真として撮影した写真データを、結婚式当日に間に合わせるようにすることは可能です。
これを逆算すると、前撮りの日程は結婚式よりも1カ月、もしくは2カ月前に設定する必要があります。
データが間に合えば、結婚式のときに受付に飾るウエルカムボードに、前撮り写真を使用することができます。
前撮りをするカップルの多くは、結婚式に写真を使うために前撮りをすることを決めています。
結婚式当日には前撮り画像データを利用して、様々なオリジナルアイテムを作成しています。
前撮りのメリット②結婚式のアルバムに前撮り写真を入れてもアルバムの納品は遅れない
結婚式の写真と前撮りの写真を、同じアルバムにまとめて作成したいカップルは多いです。
この場合も、前撮りであれば、アルバムの納期には影響しません。
後撮りの場合は、結婚式当日の写真と後撮りの写真を一緒にアルバムにすることで、アルバム自体が完成するのがかなり遅くなってしまうというケースがあります。
アルバムの納期って、結構長く感じるものです。
待っている期間は長く感じてしまうものですので仕方ありませんが、できるだけ早く中身が見たいですよね。
前撮りであれば、アルバムの納期に影響しないというのは、案外アルバムの完成を待ちわびるお二人にとって、大きなメリットになる点です。
後撮りのメリット①結婚式でできなかったことを後撮りで実現することができる
後撮りをすることのメリットとしてよく耳にするのは、結婚式で撮りそびれたカットを、後撮りでしっかりフォローできるという点です。
結婚式当日は、皆さんが想像している以上にバタバタします。
こんな写真が撮りたいな、とたくさんのことを頭に思い浮かべていても、当日になるとうっかり忘れてしまって後で後悔することも多いものです。
後撮りがあると、その「結婚式で撮りそびれた写真」を撮り直すことができます。
あんなポーズで写真が撮りたかったな、こんなところで撮りたかったな、そんな思いを全て叶えることができるのが後撮りです。
逆に、結婚式当日は、お二人も後撮りがあることが分かっているので、「写真はまあ、後撮りのときにしっかり撮ろう」と思え、その結果結婚式に専念できるという点もメリットですね。
後撮りのメリット②新婚旅行先で後撮りをすることもできる
結婚式の後に写真を撮るのが後撮りです。
ということは、結婚式の後のハネムーン先で後撮りをするのも可能です。
この場合は、結婚式場と後撮りを依頼する先が全く無関係のケースが多くなります。
そのため、衣装選びを一からやり直すことになる場合も多いのですが、それも楽しみの一つになるでしょう。
何よりも、ハネムーン先での写真は、結婚式当日には到底とることのできないような写真ばかりです。
きっと最高の思い出にもなるでしょう。
こういう後撮りの場合は、ハネムーンを依頼している旅行会社から手配ができることも多いです。
ハネムーン先でウエディングフォトが撮れるパッケージの取り扱いがないか、一度問い合わせてみると良いでしょう。
まとめ

前撮りも後撮りも、結婚式当日には撮れないショットが撮れるという点では同じことです。
そして、結婚式の前に撮影するか後に撮影するかについては、一概にどちらが良いということではありません。
ただ、それぞれに違ったメリットがあります。
お二人の要望を叶えるには、前撮りと後撮りのどちらがより合っているかという点をしっかり見極めましょう。
結婚式に画像のデータを使いたいなら前撮りをしておくべきですし、結婚式を終えた後に結婚式で撮りそびれたショットを撮りたいと思うのであれば後撮りを選択するべきです。
お二人が、より満足できると感じる方を選んでくださいね。
写真はお二人にとって、永遠に残る宝物になります。前撮りもしくは後撮りで、バリエーション豊かな写真をさらにたくさん残しておきましょう!