結婚式のマナー

結婚式の牧師は神父とは違う?意外と知られていない牧師のコト

結婚式をキリスト教式でおこなう人の割合は全体の7割以上と言われており、日本の結婚式で最も一般的な結婚式のスタイルであるとも言えるキリスト教式。

これに欠かせないのが「牧師」の存在です。

私は10年ほどウェディングプランナーを経験し、たくさんの結婚式に関わらせていただきました。

その経験から、結婚式のときの「牧師」に関してあまり知られていないことについて今回は皆さんにお話していきます

牧師ってどういう人のことを言うのか、牧師と神父は同じなのか、様々な疑問が解決できることでしょう。

牧師と神父はまったくの別物である

牧師と神父はまったくの別物である

先に結論から言うと、牧師と神父はまったく違う存在です。

よく、結婚式を挙げる新郎新婦が牧師のことを「神父さん」というのを耳にするのですが、これって実は完全に間違っているのです。

まずここで、牧師と神父の違いについて分かりやすくまとめておきます。

牧師はプロテスタントという宗派の教職者

キリスト教にも宗派があり、同じキリスト教でもその宗派によって信仰の内容が異なります。

牧師と呼ばれる人たちは、プロテスタントという宗派の教職者です

このプロテスタントという宗派は、カトリックから分離したもので、カトリックとプロテスタントは明確に区別されています。

牧師と呼ばれる人たちの中には、資格を持っていない人も多く、日本の結婚式のときチャペルに立っているのはほとんどが「牧師のアルバイトを副業でおこなっている人たち」だと思って間違いありません。

もちろんプロテスタントの信仰者であることは間違いありませんが、牧師と名乗るにあたって必ずしもその資格を持っている必要はないのです。

現に、私がこれまでお会いした牧師の方々も、日中は英会話の教師をしている、などと本業を別に持っている人が多かったですし、中には外国人留学生がお小遣い稼ぎのアルバイトとして牧師をしているケースもありました。

初めは「牧師ってそんな感じなの?!」と驚いたのを覚えていますが、これが普通なのです。

神父はカトリックという宗派の聖職者

これに対して神父と言う言葉の意味はというと、カトリックという宗派の聖職者のことを指します。

神父と呼ばれることもあれば、司祭と呼ばれることもあります

この司祭という呼び方が正式名称ですが、一般的に教徒たちからは「神父様」と呼ばれていることが多いです。

神父には階級があります。カトリックにおいて、一番トップにいるのがローマ教皇です。

その下にも階級が細かく定められていますが、ここでは詳しい説明は割愛させていただきます。

簡単に言うと、神父の位置づけは一般の教徒よりも上です。

キリスト教徒でない日本人の結婚式において、神父が結婚式を請け負うことは基本的にありません。

カトリックにおいては、結婚は宗教的なセレモニーであるという見方が非常に強く、カトリック教の結婚式はカトリックの教徒以外挙げることがないのです。

結婚式のときの牧師はほとんど無資格なのはなぜ?

結婚式のときの牧師はほとんど無資格なのはなぜ?

日本で結婚式をキリスト教式でおこなう場合、そのほとんどが資格を持たない牧師により執り行われるのは一体なぜなのでしょうか。

これは、「資格を持つ牧師を雇うとお金がさらにかかってしまう」ことが理由となっている場合がほとんどです。

結婚式場は牧師を外注で雇っているわけですから、その経費を削減するために無資格の牧師をアルバイトという雇用形態で雇うケースが必然的に多くなってしまうわけです。

「資格を持たない牧師」と聞いて、もしかしたら皆さんは少しガッカリしたかもしれません。

何でも無資格という言葉はイメージが良くありませんし、せっかくなら「本物の資格を持つ牧師がいい」と思うかもしれません。

ですが、そもそも私たち日本人の多くは無宗教なわけですから、それほどその部分にこだわる必要はないとも言えます。

考え方にもよりますが、牧師の資格の有無を考える以前に「キリスト教徒でもない私たちが、なぜキリスト教式の結婚式をおこなうのか」についても考えてみてはいかがでしょう。

きっと明確な答えは見つからないのではないでしょうか。

チャペルという言葉の意味を理解しよう

さて、先ほど「キリスト教徒でもない私たちがキリスト教式で結婚式をおこなうこと」について少し触れましたが、これに関連してもうひとつ知っておいていただきたいことがあります。

それは「チャペル」という言葉の定義です。

チャペルと聞いて、皆さんはその言葉の意味を説明することができますか?

意外とこの言葉の意味を理解していない人は多いです。これを機会に正しく意味を理解しておきましょう。

チャペルとは、進行する宗教に関わらず、結婚式をおこなうことができる場所のことを指します

キリスト教式は教会でもチャペルでもおこなうことができます。

ですが、チャペルでの挙式はキリスト教式に限られるわけではありません。

中には牧師なしの結婚式「人前結婚式スタイル」を選ぶカップルもいます。

チャペルは結婚式をおこなうことを目的として作られた場所のことで、これには宗教は一切関係がありません。

ここで牧師を使ってキリスト教式を挙げることも、司会者を使って人前式を挙げることも可能なのです。

教会での結婚式はキリスト教式に限られます。かならず牧師がいるのが前提です。

牧師なしで教会で結婚式を挙げることは、世界中の教会に問い合わせても不可能だということですね。

この点がチャペルと教会の大きな違いとなります。

なぜ日本人はキリスト教式を選ぶの?

なぜ日本人はキリスト教式を選ぶの?

きっとこれまで何の疑いもなく、「結婚式はチャペルでおこなうもの」という固定観念を持っていた人たちも、その固定観念自体に違和感を感じているかもしれません。

それもそのはず、私たち日本人が無宗教であるにもかかわらずキリスト教式を当たり前に選ぶことは、少し不自然なことだとも言えます。

考え方によっては、仏教徒でもない私たちがお葬式はあたりまえに仏教式でおこなうのも同じことです。

日本人は無宗教である人が圧倒的多数でありながら、結婚式はキリスト教で、お葬式は仏教でおこなうのが当然のようになっているのです

ですが、もしもこれをきっかけに「キリスト教式じゃなくても良いかもしれない」と思うのであれば、結婚式は他のやり方でおこなうことを検討してみてもいいかもしれません。

人前式や神前式にも、それぞれにキリスト教式とは全く違う魅力がありますし、キリスト教式でおこなわなければならない理由も特にないのです。

まとめ

まとめ

今回は、結婚式の牧師に焦点をあててお話しました。

結婚式の牧師については、あまり良く理解できていなかった人もきっと多かったのではないでしょうか。

牧師と神父の意味の違い、そもそもの牧師という言葉の定義など、少しでも知識を深めていただければ幸いです。

結婚式は、様々な点において「皆がこうやっているから、こうするべきだ」という固定観念ができあがっているため、ついその意味を考えることさえしなくなりがちです

理解を深めることで、自分たちが結婚式をどうしていきたいのか、もっと広い視野で考えることができるようになります。

これから結婚式を挙げる皆さんには、ぜひここで学んだ牧師の意味を考え、結婚式のスタイルを一から検討してみることをおすすめします。

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