和装で結婚式は、落ち着きがあって日本らしさを感じられますよね。
特に新郎の和装は男らしくかっこいい姿です。
日本男児だからこそ袴を着こなすことができるのかもしれません。
そんな新郎の袴についての種類や着こなすポイントについてお話しをしていきます。
最後に新郎の袴に合わせた新婦の衣装についてもまとめています。
ぜひ和装で結婚式を挙げたいと思っている新郎・新婦さんは参考にしてくださいね。
和装結婚式の種類は全部で4つ

和装で結婚式を挙げる場合、挙式の種類は全部で4つあります。
- 神前式
- 仏前式
- 人前式
- 茶婚式
まずはどのようなスタイルで結婚式を挙げるかを検討しないといけません。
それぞれの結婚式について詳しくお話ししていきます。
神様に誓う【神前式】
神前式とは、神様の前で結婚の誓いをたてる結婚式のことを言います。
一般的に神前式は神社でやります。
新郎新婦の宗派によって結婚式を挙げる神社も変わってきます。
仏前式同様、ゲストは親族で行う場合が多いです。
仏様に誓う【仏前式】
仏前式とは、仏様の前で結婚の誓いをたてる結婚式のことを言います。
一般的に仏前式はお寺でやることが多く、新郎新婦の宗派によって結婚式を挙げるお寺を決めていきます。
ゲストは親族で行う場合が多いのも特徴です。
ゲストに誓う【人前式】
人前式とは、結婚の誓いを神や仏の対して行うのではなく、ゲスト全員に結婚の証人となってもらう結婚式のことを言います。
和装での結婚式を行うときに神社など堅苦しい場所ではなくもっと自由なところで挙げたいという人は、人前式がおすすめです。
人前式は宗教や格式を気にせずに、会場や進行、演出など自由に決めることができます。
茶道の作法で行う【茶婚式】
茶婚式とは、茶道の精神や作法で行う結婚式のことを言います。
茶道の作法にのっとり式は正座や椅子に座って行います。
また、宗教の要素がないのも特徴のひとつです。
結婚式に着る新郎の袴にはどんな種類がある?

結婚式で新郎が着る和装スタイルは「袴」を着用します。
そして、袴の種類は2つあります。
- 黒五つ紋付羽織袴
- 色紋付羽織袴
それでは、それぞれの袴の特徴についてお話ししていきます。
どちらの袴を身につけるのか自分たちの結婚スタイルに合わせて検討していきましょう。
格式ある【黒五つ紋付羽織袴】
少々長い名前で読みづらいかもしれませんが、黒五つ紋付羽織袴(くろいつつもんつきはおりはかま)と読みます。
黒五つ紋付羽織袴は男性の格式ある正装です。
結婚式以外では、結納や式典などでも着られる袴です。
黒五つ紋付羽織袴は名前の通り、黒の羽織の左右の胸、袖、背中に一つずつ計5箇所に紋を付けた袴のこと。
紋には家紋を入れるので、自分の家の家紋を事前に調べておく必要があります。
カジュアルに着こなせる【色紋付羽織袴】
色紋付き羽織袴は、黒五つ紋付き羽織袴より格が下がります。
カジュアルな着こなしに最適で、披露宴やお色直しの際に着用するものになります。
紋も3つになり、左右の袖と背中の位置に付きます。
袴の色の種類が豊富なので、好きな色のものを選んで着てみましょう。
格好良くキメる!結婚式で新郎が上手に袴を着こなすポイント

結婚式で新郎が袴を着こなすときに大切なポイントをお話します。
これを守ることで誰でも和装が似合う男性になります。
明る過ぎる髪色は要注意
和装で結婚式を挙げる場合、新郎の袴はどうしても新婦を目立たせるために暗い色を選択することになります。
暗い色の衣装を着る場合、髪の毛の色が明る過ぎるとバランスが崩れてしまい、不自然な印象に。
もし、和装の結婚式を挙げるなら新郎は少し暗い髪色にして式に備える方がいいでしょう。
髭は残すより剃るのがベター
髭を伸ばしていると不潔な印象があり結婚式にはあまり適していません。
できれば、残すよりも剃る方が印象がよくなります。
相手に失礼がないように髭の処理は綺麗に行いましょう。
髭を剃ることで顔色もよく見え、袴をちゃんと着こなすことができます。
姿勢を良くしよう
姿勢が悪いと袴を上手に着こなすことができません。
特に猫背の人は肩が丸まりどこか頼りない印象に。
袴をかっこよく着こなすには、背筋をまっすぐにして胸を張り堂々と歩くようにしましょう。
着慣れない衣装で疲れてしまうと思いますが、結婚式のときだけは心がけるようにしてください。
試着をしっかり行うこと
和装は自分の体のサイズに合っていないと上手く着ることができません。
袴の試着をするときはしっかり行うようにしてください。
袖や裾の長さ、羽織サイズなど自分の身長に合わせて仕立ててもらいましょう。
袴に合わせる新婦の和装スタイルは全部で3つ

新郎の袴の種類には2つあることが分かりましたね。
次に新郎の袴に合わせる新婦の和装についてお話しします。
新婦の和装スタイルは全部で3つあります。
- 白無垢
- 色仕掛け
- 和装ドレス
どのスタイルが自分に合うか考えていきましょう。
純潔を象徴する【白無垢】
和装衣装の中でも最も格式高い正装が白無垢です。
打掛、帯、小物の全てが白で統一されていて、花嫁の純潔を象徴した衣装です。
伝統を守る結婚式にしたいなら新婦は白無垢で新郎は黒五つ紋付き羽織袴を着て行うのがいいでしょう。
華やかさのある【色仕掛け】
色仕掛けは、白無垢同格の正装として挙式や披露宴で着用されています。
着物の柄が華やかで、花嫁の顔色も明るい印象に。自分の好きな色を選んで着ることができるので人気です。
原則、新郎新婦の衣装の格式は一緒にする必要があります。
新郎の袴を色紋付き羽織袴にする場合、格式が色仕掛けより低いため釣り合いがとれません。
しかし、色仕掛けの柄を現代柄取り入れた洋風に近いものであれば、問題なく着ることができます。
和と洋の調和を楽しむ【和装ドレス】
和装ドレスは、着物の生地を使ってドレスに仕立てたものです。
和と洋をうまく取り入れた和装ドレスは、和装の結婚式は挙げたいけど、ドレスも着たいという新婦におすすめです。
新郎の着る袴との相性も抜群です。
和装ドレスに合わせるなら新郎の袴の種類は格式に合わせて色付き羽織袴を着用しましょう。
まとめ

現在の結婚式の定番はやはりタキシードとドレスという組み合わせが多いですよね。
ですが、あえて自分たちは袴に白無垢といった和装にチャレンジしてみようという新郎・新婦さんがいたら是非やってみてほしいです。
日本人として産まれた以上日本式の結婚式を挙げるのはとても素敵なことです。
神社やお寺などの宗派に縛られなくても、人前式であれば自由な形式で和装結婚式を挙げることができます。
また、お色直しを使って和装を取り入れてみるといった方法もあります。
自分たちの望むスタイルで和装の結婚式を楽しんでみてくださいね。
