いよいよ、婚約の挨拶をしに、彼のご両親に会うことになりました。
挨拶に伺う時に忘れてはいけないのが、手土産です。
でも、手土産って何を持っていけばいいんだろう?
手土産の選び方もわからないし、親の年代の人に挨拶するなんて初めてだから、緊張して失敗したりしないだろうかと不安もあると思います。
そこで今回は、手土産には何を選べば好印象になるか、渡し方のマナーなども含めてお話ししますので、しっかりシミュレーションしてから、挨拶に伺いましょう。
これで好印象間違いなし!手土産の選び方

手土産で喜ばれるものを選ぶには、いくつかポイントがあります。
- 日持ちする
- 分けやすい
- 見栄えがする
この点を押さえておけば、まず間違いありません。
消費期限の長いもの
消費期限が当日、もしくは数日しかない場合、早めに食べなくてはいけなくなるので、相手方に負担をかけてしまいます。
ですから、しばらく置いておけるような期限のものを選びましょう。
- マドレーヌ、クッキーなどの焼き菓子
- お茶に合うもなかやどら焼き
- 夏ならさっぱりしたゼリー
最低でも2週間程度、できれば1ヶ月くらいの期限があると安心です。
個装になったもの
みんなで分けやすいように、個装になったものを選びます。
切り分けないと食べられないものですと面倒です。
相手に手間をかけさせないように、配慮しましょう。
みんなで食べられる個数が必要
事前に家族の人数を確認しておくことが大切です。
せっかく個装になっているものを持っていっても、家族の人数に対して、個数が足りなかったら台無し。
みんなに渡るように、人数プラスアルファの個数があると安心です。
もし、ご両親の他に祖父母も同居している場合には、祖父母用に別の箱で手土産を用意したほうがいいでしょう。
見た目にもこだわろう
美味しければなんでもいいわけではなく、結婚の挨拶にふさわしい、それなりの見栄えのする箱入りのものを選びます。
包装が華やかな方がいいですし、ある程度の量も必要。
かさがあるだけでも豪華に見えます。
好みは事前にリサーチしておく
洋菓子を食べない人に、マドレーヌなどの焼き菓子を持っていっても、きっと喜ばれません。
できる範囲で構わないので、相手の親の好みは、事前にしっかり調べましょう。
好きなものを差し上げて喜んでもらった方がこちらも嬉しいものです。
自分の親についても同じで、好みのものを聞いて、それを彼に伝えると失敗がありません。
縁起の良いお菓子はこれ!
今は気にしない人も増えてきていますが、中にはお菓子でも縁起を気にする方がいます。
彼に聞いて、普段縁起を気にする方であれば、気をつけるに越したことはありません。
縁起の良いお菓子
- バームクーヘン:年輪のように幸せを重ねていくイメージ
- もなか:二つの皮が合わさっていることから縁起が良いイメージ
縁起の悪いとされるお菓子
- せんべい:割れるから
- 大きな羊羹:切り分けないといけないから
手土産の値段の相場は?
あまりに安くて、お値段なりに見えても困りますが、高級ならいいわけでもありません。
かえって相手に気を使わせてしまいますから、手頃な値段のものを選びます。
金額としては、2,000〜3,000円のものが適当です。
手土産を購入する時にも注意したいこと

お祝い事だからのしをつけるのかしら?など、購入時の疑問もあると思います。
お店の人に直に聞ければわかりますが、最近ではネットショップで購入する人も多いので、知っておきたいマナーです。
のしはなくてもOK
婚約の挨拶をするときの手土産は、基本的にのしは必要ありません。
贈り物としてお持ちしたのではなく、今日わざわざ時間とってくれたことへの感謝の気持ちを形にしたものですので、のしがなくても失礼にはなりません。
紙袋で持っていってもOK
丁寧に持っていこうと思うなら、風呂敷に包んで行った方が印象は良いかもしれませんが、ここもそんなにこだわる必要はありません。
今は、お渡し用のきれいな紙袋を別につけてくれるお店がほとんどですから、紙袋でも問題ないでしょう。
相手の家の近くで購入しないこと
手土産は、事前に準備をしておくことが大事です。
くれぐれも、向こうに着いてから、駅の近くや家の近くで購入することのないように気をつけてください。
近所のお店なら、お家の方もご存知です。
持ってくるのが面倒で、近くで用意したのかなと思われてしまいますので、印象が悪くなることもあります。
渡し方のマナー。渡す時にも一言添えて

家に着いたら、どの時点で、どうやって渡すのかも迷うところですが、慌てないでください。
部屋に通されて、一息ついてからで大丈夫です。
彼に家の間取りを聞いておけば、どのようにして部屋に入るのか、どこで挨拶すればいいかなど、事前に練習できると思います。
玄関ではなく部屋に通されてから
玄関に入ってすぐに渡すのではなく、基本的には部屋に通されてから渡します。
全員揃うまで座らずに、立って待ちます。
和室の場合には、座布団の上ではなく、横に座って待ちます。
そして、全員が揃ってから渡すようにしましょう。
ただし、持っていったものがゼリーなど冷蔵庫に入れる必要のあるものであれば、玄関で渡します。
要冷蔵の物を部屋に入ってから渡したら、渡された方はまた部屋を出ていかなくてはならなくなるからです。
生ものを渡す時には「生ものですので、冷やしてお召し上がりください」と一言添えると、要冷蔵なんだなということがわかりますし、玄関で渡しても失礼になりません。
相手に向けて差し出すこと
手土産は袋に入っていると思いますので、紙袋から取り出して、品物だけを渡すようにします。
くれぐれも、袋ごと渡さないように気をつけてください。
袋から出したら、一旦自分の方に向け、それからゆっくり回して相手の方に正面が向くように直します。
そして、両手で持って渡すようにします。
基本的にはその家のご主人に渡しますので、お父さんに渡しましょう。
ご両親が並んで座っている時には、間にお渡ししても構いません。
また、訪問した側が渡しますので、彼の家に行った時には彼女が、彼女の家に行った時には彼が渡すようにしてください。
渡す時の挨拶は?
日本では、「つまらないものですが」という挨拶が定番ですが、せっかくですから前向きな言葉を使いましょう。
- こちらのお菓子がおすきだと伺いましたので。
- 最近評判のお店です。
など、今日のために一生懸命選びました、という気持ちが伝わる挨拶にした方が、相手もきっと喜んでくれます。
手土産を入れていた紙袋は持ち帰ろう
手土産をお渡しする時には袋から出していますので、紙袋は自分で持ち帰ります。
置いて行ったら、ゴミになってしまうからです。
ただし、自宅ではなく、ホテルのレストランなどでお会いした場合には、お持ち帰り用のきれいな紙袋を別にお渡しするようにしましょう。
渡す時にはあなたも見られてる!清潔感&清楚な印象づけを

彼のお宅に伺うとなったら、服装はみなさん気にすると思います。
清楚なイメージのワンピースやスーツを着る人が多いと思いますが、髪型や爪まで気を抜かずに整えましょう。
挨拶をする時に、お辞儀をして髪がばさっと顔にかかるのは印象があまり良くありません。
髪はまとめて、顔にかからないようにしておきましょう。
また、長い爪や派手なネイルも年配の方にはウケが良くないでしょう。
爪に何か塗るなら、透明なネイルやネイルファンデーションにして、控えめな美しさを演出するのがおすすめです。
彼女として家に遊びに行くのとは訳が違います。
特に女性は、加点方式ではなく、減点方式。
一度何かが気になると、どんどんマイナス点が加算されていきます。
彼のお母さんに、結婚相手として頭のてっぺんから足の先まで見られているという気持ちで、細かいところまで気を抜かないことが大切です。
まとめ

手土産の選び方ももちろん大事ですが、こちらは時間をかけて考えられるので、日持ちするもの、個装のものなどのポイントを外さなければ大丈夫でしょう。
大事なのは渡し方です。
慣れていないことなので、事前に練習しておくことをおすすめします。
こうやって挨拶して、こうやって渡して、と何度かシミュレーションしておけば、当日緊張しても、慌てて失敗することはありません。
自信を持って挨拶し、ぜひ好印象を残してください。
