会場を彩る装花は、結婚式になくてはならない重要な存在。
装花のオーダーがしっかりと伝わっていないと、思い描いていた結婚式とは別物になってしまう可能性も。
そうならないためにも、装花はどんなところに飾られるのかを知り、フローリストさんにわかりやすくイメージを伝える必要があります。
そこで今回は、装花を飾る場所についてと、フローリストさんに伝わりやすいオーダーの仕方をご紹介します。
目次
装花ってどんなもの?

装花と聞くと、ゲストテーブルや新郎新婦のテーブルを飾る花が思い浮かびますよね。
装花はエントランス〜受付、挙式会場、披露宴会場など、結婚式全体を彩る花のことをいいます。
同じ会場でも、装花が違えば雰囲気はガラリと変わるため、会場装飾でもっとも重要といっても過言ではありません。
しかし、「花に詳しい!」という方はあまり多くはないでしょう。
そのため、「フローリストさんに全部お任せしたい」と考えている方もいるかもしれませんが、花の種類ではなくイメージなどを伝えれば、どのような花を使うかフローリストさんが考えてくれるので、花に詳しくなくても問題ないので安心してください。
装花はテーブルだけじゃない!

細部までこだわりたい方は、フローリストさんに細かくオーダーできるように、どこに装花が使用されるのかを知っておきましょう。
挙式会場
挙式会場はいくつかの場所に装花を飾ります。
披露宴会場と印象が異なるため、挙式会場に合わせた装花が必要です。
祭壇装花
チャペルでの挙式で、祭壇を装飾する花を祭壇装花といいます。
祭壇自体に飾りつけたり、祭壇の両脇に置いて飾ります。
ベンチフラワー
ゲストが座るベンチに飾られるベンチフラワー。
バージンロードに沿って飾り付けをします。
ナチュラルな雰囲気のチャペルには、お花だけでなくグリーンのみを飾り付けることも。
フラワーバージンロード
フラワーバージンロードは、
- バージンロードに花や花びらを敷き詰める
- ガラスのバージンロードの下に花を飾る
- バージンロードに沿って両サイドに花びらや花を飾る
など、バージンロードを飾り付けるお花のことをいいます。
フラワーバージンロードはできない会場もあるので、「絶対にやりたい!」という方は事前にチェックが必要です。
披露宴会場
披露宴会場にはさまざまな場所に装花が必要です。
高砂装花
新郎新婦が座る席(高砂)を飾る花を高砂装花といいます。
ゲストがいちばん注目するテーブルで、写真にも多く残るため、重要度の高い装花です。
ゲストテーブル装花
ゲストが座るテーブルの中央に飾る装花も、ゲストの目の前に飾られるため重要度が高め。
おもてなしの花となるので、節約を意識しすぎて華やかさがなくならないように気をつける必要があります。
ゲストテーブル装花はゲストに持ち帰ってもらったり、二次会の装飾で使用することも。
グラス装花
乾杯用のシャンパングラスに花を飾ると、乾杯がより華やかに。
通常だと飾られない式場もありますので、花を飾ってもらえるか聞いてみましょう。
キャンドル装花、トーチ装花
キャンドルサービス用のキャンドルや、火を灯すトーチに花を飾るのも、写真映えするのでオススメです。
マイク装花
スピーチに使用するマイクスタンドやマイクに花を飾るのも見栄えが良くなりGOOD。
何かと写真に写ることが多いマイクを装花で華やかにしてみてはいかがでしょうか。
ウェディングケーキ装花、ナイフ装花
ケーキカットは多くのカップルが行う定番演出。
ケーキカットをより華やかな演出にするために、ケーキの周りを飾るのがウェディングケーキ装花です。
合わせてケーキナイフも装花で飾ることができます。
受付
ゲストをお迎えする受付やウェルカムスペースにも装花は必要。
1番最初のおもてなしになるので、美しく飾りましょう。
エントランス装花
エントランスで、ゲストをふたりの代わりにお迎えをしてくれるのがエントランス装花。
ウェルカムフラワーやフラワーアーチ、フラワーリースなど、飾り方もさまざまです。
雰囲気に合わせた装花を選びましょう。
受付装花
受付は花以外のものを飾っても大丈夫ですが、花は手軽に飾れて見栄えもいいのでオススメです。
ウェルカムスペース
ウェルカムスペースには写真やふたりらしいアイテムなどを飾りますが、一緒に花を飾るとグッとステキになります。
花びらを使う装飾もオシャレ感を出しやすいでしょう。
装花をオーダーする際の伝え方ポイント

装花のオーダーがわかりづらいとフローリストさんに伝わらず、イメージと違う装花になってしまう可能性も。
フローリストさんにオーダーをするときのポイントをご紹介します。
イメージはハッキリと
「こんな装花にしたい」など、イメージがハッキリしているのであれば、参考となるような画像をスマートフォンに保存して打ち合わせで見せましょう。
ハッキリとしたイメージがなくても、好みの色味などを伝えるのであればハッキリとわかりやすく伝えましょう。
例えば、「ピンク系の装花で」と伝えてもフローリストさんはイメージをしづらいと思いませんか?
ハッキリと好みを伝えるのであれば、
- いろんな色合いのピンクを使って可愛らしい雰囲気で
- 落ち着いた色味のピンクを使ってアンティーク感を出したい
など、フラワーコーディネートを考えやすいオーダーをしましょう。
事前にさまざまな会場装花を見ておくと、自分はどんな雰囲気が好みか伝えやすくなりますよ。
会場の雰囲気や衣装を考慮して
会場の雰囲気に合わない装花をオーダーしても、フローリストさんを悩ませてしまいます。
そのため打ち合わせをする前に、会場の写真などを見ながらどんな色合いが合うかを想像するのが大切です。
打ち合わせの時も会場の写真を見ながら相談すると、イメージがしやすいので◯。
ドレスの雰囲気にも合わせたいので、ドレス試着の写真も見てもらうようにしましょう。
花の種類を限定しすぎない
季節ではない花などを指定されても、フローリストさんは困ってしまいます。
花の種類を限定するのではなく、
- ◯◯という花が好きだから同じような雰囲気のものでもOKなので使って欲しい
- ◯◯はあまり好きではないので使って欲しくない
というような感じで伝えるといいでしょう。
予算を抑えたいなら
予算を抑えたいと思っているなら正直にフローリストさんに伝えてみましょう。
しかし、「とにかく安くして!」と言われても目安となる金額がないのは困りもの。
「◯◯円くらいに抑えたいのですが、落ち着いた雰囲気の装花にできますか?」など、具体的な金額を伝えましょう。
フローリストさんがその予算に収まるように、どんな花やグリーンを使用するか考えてくれます。
雰囲気や好みの色などを伝えるのはOKですが、細かすぎるオーダーはやめましょう。
まとめ

今回は、装花を飾る場所についてと、フローリストさんに伝わりやすいオーダーの仕方をご紹介しました。
同じ会場でも、装花の印象でまったく違った雰囲気になるため、フローリストさんに丸投げするのはオススメできません。
そのため、今回ご説明した
- 挙式会場
- 披露宴会場
- 受付
これらのどのような場所に装花を使用するか覚えておき、それぞれをどのようなイメージで飾りたいかを考えておきましょう。
イメージが決まったら、具体的にわかりやすくフローリストさんに伝えることが大切。
イメージ画像などがあれば持参してください。
打ち合わせの際には、会場の画像や写真などを見ながら話しを詰めていくといいでしょう。
予算を抑えたい方は、どの程度で抑えたいかを最初に伝えておいてください。
自分の好みを知るためにも、打ち合わせ前にたくさんの会場装飾を見ておくことをオススメします。