エンドロールは結婚式の締めくくりに上映する最後のムービーです。
今ではあって当たり前と言っても過言ではないくらいに一般的になったのがこのエンドロール。
エンドロールを作成するにあたって、名前の順番をどうすれば良いのか迷ってしまう人はとても多いです。
今回は、元ウェディングプランナーの私から、結婚式のエンドロールにおける名前の順番について分かりやすく解説していきます!

目次
エンドロールの名前の順番における7つの基本ルール

エンドロールでは、参加してくれる全員のゲストの名前をスクリーン上で流すことになりますが、このときにとても大事なのが順番です。
結婚式においてはさまざまなルールがあります。
エンドロールもそのひとつ。名前の順番にはルールがありこのルールを守る必要があります。
1.主賓→会社関係→友人→親族→家族の順番を守る
まず、基本中の基本となるのがこちらです。
エンドロールに初めに名前を載せるのは主賓ゲストです。
祝辞をお願いした主賓のゲスト、そのゲストに近い人たちから順に名前を載せていきましょう。
基本的に祝辞をお願いするのは、主賓のテーブルの中でも一番役職が上の人であることが多いですよね。
その方の名前を一番初めに載せるようにしなければ、やや不自然になり失礼にあたります。

2.同じランクのゲストは新郎側→新婦側の順番を守る
新郎側のゲストにも新婦側のゲストにも、必ず主賓のゲストがいるはずです。
このときには、新郎側の主賓の名前を全員分先に載せるのが決まりです。
結婚式においては新郎側→新婦側という順番は基本です。これが入れ替わってしまうことのないようにしましょう。
つまり、新郎側の主賓の名前を全員載せた後に、新婦側の主賓の名前を載せるということ。
そしてその後はまた新郎の会社の上司や先輩の名前を載せて、また同じように新婦側のゲストの名前を載せます。
こうして、新郎側と新婦側のゲストが交互に名前を連ねることになります。
3.友人ゲストはグループに分ける
友人ゲストは一般的にそれなりの人数がいることでしょう。
全ての友人ゲストの名前をただ一覧にしてエンドロールに載せるだけでもかまいませんが、おすすめは「グループ分け」をすることです。
グループに分ける方法は以下の通りです。
・大学の友達をひとくくり
大学時代の仲良しグループを招いている場合は、そのグループをひとまとめにしてしまいましょう。こうすることで、コメントもそのグループ向けに書くことができるのでおすすめです。
高校の友達をひとくくり
同じく、高校時代の友達もまた一つのグループにまとめてしまいましょう。
大学→高校→幼馴染(もしいれば)という順番で数人ずつをグループにしておくとすっきりします。
会社関係の友達をひとくくり
会社関係でも、先輩後輩というよりもむしろ友達に近い仲間たちのグループが結婚式に参列してくれることも多いでしょう。
このときには、先輩や上司と別に「仲の良い職場の同僚」のグループを作っておくと良いですね。
順番としては会社先輩の後に名前を載せるようにすると自然です。

4.友人をグループ分けしない場合の順番は五十音順
先ほどはグループ分けをおすすめしましたが、友人に関しては皆同じ「友人グループ」として扱っても問題ありません。
その場合は順番をどうすればいいのか迷ってしまうところですよね。
ここでのおすすめは五十音順です。
もはや、順番を決める方法などありませんので、ここは潔く五十音順で名前を載せていくと迷う必要もなくなります。
5.親族も新郎側→新婦側の順番を守る
親族ゲストに関しても、エンドロールの基本ルールに基づき、新郎側→新婦側のルールを忘れてはいけません。
ここでは具体的にどのような順番になるのか、より詳しくお話しておきましょう。
新郎側の親族の名前をエンドロールに載せるときには、新郎の祖父母から始めましょう。
祖父母が参列しない場合は、次に年上である叔父叔母もしくは祖父母の兄弟である大叔父大叔母からスタートです。
また、親族を紹介する際は男性→女性の順番で紹介していくのが一般的なルールです。
- 新郎祖父
- 新郎祖母
- 新郎大叔父
- 新郎大叔母
- 新郎叔父
- 新郎叔母
- 新郎従弟
- 新郎従姉
という順番に流れていくようにしましょう。
そして、新郎側の親族の名前を全て載せたら、そのあとまた新婦側の親族の名前を載せていきます。
途中で新郎側と新婦側の親族がごちゃ混ぜになることがないようにしましょう。
6.家族は一番最後
エンドロールにおいて、新郎新婦の家族の名前は最後に載せるのが決まりです。
新郎親族→新婦親族の名前が全て流れたら、その後に新郎家族→新婦家族となります。
結婚式では、新郎新婦の両親は座る場所も末席と呼ばれる一番新郎新婦から遠い場所ですが、エンドロールの順番でもこれは同じです。
つまり、エンドロールで家族の名前を載せる際も両親は一番最後になります。
- 新郎兄
- 新郎兄の嫁
- 新郎の娘
- 新郎父
- 新郎母
という流れで名前を載せましょう。
もちろん、このあとは新婦側も同様です。
7.最後は新郎新婦の名前で締めくくる
エンドロールに名前の載せる際の順番ですが、最後の最後は自分たちつまり新郎新婦の名前で締めましょう。
自分たちの名前を載せるときにコメントを一緒に流すというのも人気の演出です。
参加してくれたゲストに再度お礼の気持ちを述べ、今後の決意表明をびしっとコメントにしてエンドロールを完結させましょう。
結婚式のエンドロールはゲストへのコメント付きで感謝の気持ちを伝えよう

せっかく結婚式のエンドロールにゲスト全員の名前を載せるなら、ぜひコメント付きで準備しましょう。
先ほどお話ししたグループ分けをする場合は、個人宛でなくグループへ向けてのメッセージでも構いません。
名前と一緒にひとことメッセージを添えておくことで、ゲストへの感謝の気持ちが伝わりゲストも感動してくれるでしょう。

エンドロールで式場スタッフにサプライズもあり!

参加ゲストの名前の順番についてはお話しした通り。
これらのルールを守れば失敗することはありません。
ここでもうひとつ紹介しておきたいのが、「式場スタッフや関係者の名前を入れる」という演出です。
結婚式は、新郎新婦ふたりだけの力では到底作り上げることができないもの。
結婚式の準備や当日の成功も、全ては周りの協力があったからこそ!
というわけでお世話になったウェディングプランナーや、司会者や音響スタッフなど、特に「いろいろ要望を叶えてもらったなぁ」と感じる人たちの名前を最後に載せてみましょう。
このタイミングは新郎新婦の名前が表示される前、つまり新郎新婦の家族の後というのが順番として一番自然です。
スペシャルサンクスという形で名前を載せることで、これまでお世話になったスタッフに感謝の気持ちを伝えることができるとてもおすすめの演出です。
ぜひやってみてくださいね!
まとめ

結婚式のエンドロールは、披露宴の最後のトリを務める重要なアイテムです。
いろいろな種類のエンドロールがありますが、やはり参加者全員の名前を載せられるというのが最大の魅力でしょう。
エンドロールに参列ゲストの名前を載せるときに多くの人たちが悩んでしまう「名前を載せる順番」については、今回のポイントを守ってさえいれば問題ありません。
ルールに沿って準備して、素敵なエンドロールにしましょうね!