結婚式のエンドロールは新郎新婦の退場後、出席してくれたゲストなどに感謝を伝えるムービー。
結婚式がお開きになることがゲストに伝わりやすく、華やかな締めくくりに最適です。
ゲストひとりひとりにコメントを入れることもできるため、ゲストに喜ばれる演出となります。
エンドロールには
- 事前に制作
- 撮って出し
の2種類があります。
事前に制作したムービーは、今までの思い出の写真や前撮り写真を使用してムービーにしますが、撮って出しは当日の新郎新婦やゲストの様子を撮影し、その映像をエンドロールとして流します。
撮って出しは当日の撮影から編集までプロにお任せするため、今回は撮って出しではなく、事前に制作しておくエンドロールで失敗しないためのコツをご紹介します。
目次
結婚式のエンドロールに使う写真の失敗しない選び方

写真は何枚用意するべき?
エンドロールの長さは1曲分、約5分程度です。
最初にふたりからの挨拶の言葉を入れ、その後に新郎ゲスト名、新婦ゲスト名を流します。
最後に締めの言葉で終わりとなるため、最初と最後の挨拶の言葉以外の場面で写真を使用します。
そのため、約4分ほどの時間で流す写真を用意しましょう。
どんどん写真が切り替わるとムービーが慌ただしい雰囲気になるため、1枚5秒程度で考えます。
そうなると、大体48枚程度の写真が必要となる計算に。
「そんなにたくさん写真を用意できない!」という方もいらっしゃるでしょう。
エンドロールはしっとりとした曲にする方が多いと思います。
曲に合わせて写真の切り替えもゆっくりに設定すれば、写真の量を抑えられるでしょう。
どんな写真を使えばいい?
どのようなエンドロールにするかで、使用する写真も変わります。
以下のような写真はエンドロールに向いておりオススメです。
前撮りの写真
せっかく前撮りをしたのであれば、ウェルカムボードなどに使用するだけではなく、エンドロールに使用してみましょう。
キレイに撮られた写真はエンドロールで映えるので、ゲストも見入ること間違いなし!
エンドロールに使用する場合は、納品に1ヶ月ほどかかることが多いため、早めに前撮りをしておきましょう。
ゲストが写っている写真
ゲストは自分の写真がムービーで使われると嬉しいものです。
ゲストが写っている写真を使用するなら、出来るだけ参加ゲスト全員を登場させた方がいいでしょう。
結婚式の準備をしているふたり
結婚式のために何かを手作りしている場面など、結婚式の準備風景をエンドロールに使用するのもオススメです。
結婚式を迎えるためにどのような準備をしてきたのかがわかり、ゲストのことを考えながら作業するふたりを見てもらうことができます。
プロフィールムービー代わりの生い立ち写真
予算や演出の関係上、プロフィールムービーをなしにしている場合、エンドロールで生い立ちの写真を使用するのもいいでしょう。
写真選びのポイント
写真を選ぶ際に注意したいポイントをご紹介します。
画質の良さ
エンドロールはスクリーンに映し出されるため、かなり大きなサイズとなります。
引き伸ばした時にキレイに見えるかどうかは、ひとつのポイントとなるでしょう。
最近のスマートフォンはカメラ性能が上がっているため、デジカメと変わらないレベルの写真が撮れるので心配は少ないと思いますが、少し前のスマートフォンや印刷された写真などは注意が必要です。
エンドロールが出来上がったら、式場でスクリーンに投映して確認ができないかプランナーに聞いてみましょう。
年配の方が見てもOKな写真を使う
幅広い年齢のゲストやパートナーの親族もいる結婚式。
そんな結婚式で流すムービーなので、若気の至りと思われるような写真などは使用しない方がいいでしょう。
自分にとってはいい思い出かもしれませんが、不快に感じる方もいるかもしれません。
ゲストが写っている写真は全体の写りの良さを確認
写真を選ぶ際に、自分の写りの良さについ目がいってしまいがちですが、出席しているゲストが写っている写真はその人の写りの良さも加味して選びましょう。
エンドロールを見ていたら、自分のひどい顔が大画面に映し出された!なんてことがあってはゲストに恥ずかしい思いをさせてしまうかも。
結婚式のエンドロールのコメントで失敗しないポイント

エンドロールには、ふたりからの挨拶やゲストの名前とメッセージ、締めの言葉などの文字が入ります。
読みづらい文字や誤字脱字があっては大変なので、注意すべきポイントを押さえて、何度も確認をしましょう。
ゲストの名前や漢字
ゲストとして出席した結婚式で自分の名前がエンドロールで流れた時に、名前や漢字が間違っていたらどうでしょう。
なんだかモヤモヤと不快に感じてしまいそうですよね。
エンドロールでは、出席してくれたゲストや親族の名前を流しますが、名前間違いや漢字間違いに気をつけなければなりません。
新郎新婦がお互いのゲストの名前が間違っていないか、確認し合うことも大切です。
ここは絶対に間違えてはいけないポイントですので、何度も確認を。
文字の大きさに注意
エンドロールのコメントは、結婚式場のスクリーンからいちばん離れたゲストも読める文字の大きさでなくてはなりません。
自分で制作しても、業者に頼んでも確認はパソコンで行う方が多いかと思いますが、パソコンでは問題ないように見えても実際に投影したら読みづらいということもあります。
文字の大きさは、やや大きめと感じる程度にしておくといいでしょう。
可能であれば、式場で確認させてもらいましょう。
メッセージは手短に
ふたりからの挨拶や締めの言葉、ゲストへのメッセージで文章を入力しますが、メッセージは手短にまとめるようにしましょう。
ごちゃごちゃと長いメッセージは読みにくいですし、ゲストが読み終わらないうちに画面が切り替わる可能性もあります。
映画の翻訳は1秒あたり4文字程度という決まりがあるので、これを意識してみると良いでしょう。
結婚式では招待状などで「、」「。」は使わないのが一般的。
これは、ムービーでも同じです。
読みやすくするためにも、スペースを空けるなどして工夫しましょう。
〈NG例〉
これからは、夫婦共々よろしくお願いします。
〈OK例〉
これからは 夫婦共々 よろしくお願いします
改行は読みやすさを意識して
挨拶や締めの言葉で文章を入れる時に、改行の位置はおかしくないかも確認しましょう。
改行の位置がおかしい文章は、読みにくいだけでなく読んでいて気持ちが悪いものです。
「、」を打つ場所で改行すると、不自然さがなくなるので試してみましょう。
〈NG例〉
本日は私たちのウェディングパーティーに
お越しいただき本当にありがとうございました
〈OK例〉
本日は 私たちのウェディングパーティーにお越しいただき
誠にありがとうございました
このように「、」が入る位置ごとに改行するのではなく、スペースと改行を取り入れて読みやすく整えましょう。
文字色にも注意
背景色と文字色が同化してしまい読めないというアクシデントが実は多く、注意したいポイント。
パソコンで見ている時は問題ないと思えたのに、スクリーンに映し出されたら読めなかった!というトラブルもあります。
背景色と合わせてもはっきり読みやすい文字色を選ぶことが大切です。
まとめ

今回は、結婚式のエンドロールで失敗しないためのコツをご紹介しました。
写真は5分程度の曲で48枚ほど使用できますが、1枚1枚写す時間を長めにして枚数を減らすことも可能です。
おすすめの写真は、
- 前撮りの写真
- ゲストとの写真
- 結婚式準備風景
- 生い立ち写真
このようなものを準備するといいでしょう。
エンドロールに入れるコメントは、ゲストの名前や漢字に間違いがないか、何度もチェックしてください。
また、文章の長さや改行の位置、読みやすい文字色を意識すると、ゲストもストレスなく見ることができるでしょう。