購入したウェディングドレスは、いつまでもきれいにとっておきたいものです。
しかし、自宅で洗うのは難しいため、クリーニングに出すことになりますが、そもそも普通のクリーニング店でやってもらえるのか、ウェディングドレスをクリーニングに出したことのある人が少ないので、わからないと思います。
そこで今回は、ウェディングドレスをクリーニングに出すにはどうすればいいのか、お店はどのようにして選べばいいのか、注意点などについてまとめてみました。
買った時にはクリーニングまで考えていなかった人も、ぜひ参考にしてください。
目次
そもそもウェディングドレスのクリーニングって必要なの?

ウェディングドレスを着るのはたった1日。しかも、数時間です。
花嫁は座っているだけですし、脱いでも特に目立った汚れは見当たりません。
それでも、やはりドレスはクリーニングに出すべきです。
汗染みはあとから黄ばみとなって出てくる
ぱっと見は汚れは目立たないかもしれませんが、ウェディングドレスは意外と汚れているものなのです。
当日は緊張していますし、花嫁はライトを浴びています。
ドレスの下にはビスチェやパニエをつけていますので、薄着に見えて、いろいろ着込んでいるせいもあり、じんわりと汗をかいているものです。
しばらく着ていなかった白いシャツが、時間が経つと襟や袖が黄ばんでいた、という経験はありませんか?
それと同じで、染み込んだ汗を放置しておくと、時間が経ってから黄ばみとなって出てきてしまいます。
時間がたった黄ばみは、その時点でクリーニングに出しても、もう落ちなくなってしまい、とても残念なことに。
いくら何度も着るものではないといっても、せっかくの純白のウェディングドレスが黄ばむのは嫌なものだと思います。
また、脱いだ時にファンデーションなどがついてしまうこともあります。
当日は、いつもよりもしっかりメイクですから、汚れもつきやすくなっています。
購入した時の美しさを保ちたいと思うなら、目立つ汚れがなくてもクリーニングには出しましょう。
中古のドレスは着る前に一度クリーニングを
中古のドレスは、購入した時に「クリーニング済み」となっていたとしても、念の為、袖を通す前にもう一度クリーニングに出すことをおすすめします。
販売店の匂いがついていることもありますし、いざ着てみたらシワがついていた、ということもあり得ます。
式が近づいてから不具合に気がついても遅いので、万全の状態でその日を迎えられるよう、クリーニングをしておいた方が安心です。
ウェディングドレスのクリーニングってどこでやってもらえるの?

ウェディングドレスのクリーニングなんて頼んだことがない人がほとんどだと思います。
どこにお願いすればいいのか迷ったら、インターネットで専門店を探しましょう。
ウェディングドレスのクリーニング専門店を探そう!
街ではあまり見かけませんが、インターネットで検索すると着物のクリーニング専門店があるのと同じように、ウェディングドレスのクリーニングを専門にしているお店もあるんです。
なぜ専門店がいいのか?
それはウェディングドレスが非常に特殊なドレスだからです。
素材もシルクやレースなど繊細なものを使用していますし、ビーズなどの飾りが刺繍されていることもあり、どのように取り扱えば傷まないか、専門家でないとわからないことがたくさんあります。
ただ汚れを落とせばいいのではなく、素材や扱い方を知り尽くした経験豊富な人でないと困ります。
着る前の状態で戻してもらうためにも、専門店を探すようにしましょう。
チェーン店ではやってくれない場合もある
大手のクリーニングチェーンでも、できる場合はありますが、問い合わせてみないとわかりません。
特殊な衣装なので、断れられることもあります。
中には、メニューには載せていなくても、対応できるスタッフがいれば受け付けてくれる場合もあります。
ウェディングドレスのクリーニング代ってどのくらい?
少し特殊なクリーニングなので、クリーニング代もそれなりかかります。
ドレスのクリーニングだけなら1万円〜1万5千円くらい、シミ抜きや真空パックなどのオプションをつけると2万円前後になるでしょう。
お店によって料金表がかなりまちまちなので、何が含まれているのかをきちんと確認してください。
- 小物のクリーニング代も入っているか
- 真空パック代も入っているか
- 染み抜きは別料金か
- 往復の送料は含まれているか
わからないことがあれば納得がいくまできちんと聞いてください。
ウェディングドレスのクリーニング店を選ぶときのポイント

インターネットで検索すると、いくつもお店が出てくるので、どこにしようか迷ってしまうと思います。
そんな時にどんなお店を選ぶといいか、以下のポイントを基準にしてみてください。
小物も一緒にクリーニングしてくれるか
ウェディングドレスを着るときには、ドレス本体だけでは着用しません。
パニエやペチコートなど、下につけているものがあるはずです。
また、ベールやヘッドドレスもセットでついていますが、ベールは長いほど汚れがつきやすいものです。
ドレス本体だけでなく、小物にも汚れがついていますので、使ったものを全てセットにして、まとめてクリーニングしてくれるお店を探しましょう。
クリーニング以外のサービスにはどんなものがあるか
ドレスをきれいに洗ってくれるのは当たり前で、さらにそれ以外にどんなサービスがついているのかも確認しましょう。
ウェディングドレスは、一度着たらもう着ませんので、長期保管することになります。
もしお子さんに受け継がせるとしても、20〜30年後ですから、そのくらいの長期間、布を傷めずに保管できるようになっていなくては困ります。
クリーニングして、そのままクローゼットで保管をすれば、黄ばみや虫食いなどが気になりますので、真空パックなど保管のための対応をしてくれるかどうかも調べてください。
お直しもしてくれるか
ウェディングドレスはとても繊細なものなので、たった1回しか着ていなくても、ほつれが出てきたりします。
トレーン(ドレスの裾)を引きずったり、ベールがどこかに引っかけてしまったり、ということはよく起こることです。
クリーニングの際に、そういった細かなトラブルを見つけて補修してくれるサービスがついていると嬉しいです。
ウェディングドレスの補修は非常に細かい作業で、高い技術が必要ですから、専門にやってくれるスタッフがいるお店を探しましょう。
引き取り場所なども柔軟に対応してくれるか
ウェディングドレスはかなり大きなものなので、結婚式で着たドレスを一度家に持ち帰って、改めてクリーニングに出すというのは、結構面倒なものです。
それならば、結婚式場に直に回収に来てくれるととても助かるでしょう。
式場で受け取ったドレスを、クリーニング後は自宅もしくは実家など、希望する場所まで届けてくれるサービスがついているとありがたいです。
ウェディングドレスのクリーニング依頼方法

さて、実際にクリーニングを依頼するにはどうすればいいか、大まかな手順についてお話しします。
電話で相談してみる
ウェディングドレスのクリーニング専門店なら必ず引き受けてもらえますが、その他のクリーニング店に依頼する場合は、受け付けてくれるかどうかを電話でまず確認します。
- 気になるシミはないか
- 素材は何か
- 装飾で取れやすいものはないか
など、細かい点を伝えてみます。
シンプルなドレスならできるけれど、あまり凝ったデザインだとできないということもあるからです。
期間と金額を確認する
受けてもらえるとなったら、どのくらいの期間でできるのかを確認します。
おおよそ3週間くらいで仕上げてくれるところが多いですが、真空パック込みですともう少しかかる場合があります。
特に中古のドレスを購入し、式の前にクリーニングに出す場合には注意です。
当日に間に合わない、なんてことになったら大変なので、式の2~〜3ヶ月前には問い合わせてみてください。
期間と同時に、トータルでいくらかかるのかをきちんと確認し、できれば見積もりをもらうといいでしょう。
クリーニング代だけでなく、送料も込みなのかどうかなど、細かい点もしっかり確認しておかないと、後で支払いの時に、思わぬ料金を取られてしまうということにもなりかねないからです。
気になる汚れがあれば伝える
一応、クリーニング店でも細かい点は確認してくれるはずですが、シミや黄ばみなど、気になる汚れがあるときには、確実に落としてもらえるように、事前に伝えるのがベストです。
特に、トレーンやベールの裾は汚れやすいところです。
前撮りをしたときに汚れがついてしまうこともありますので、よく見てください。
遠目にはわからなくても、近くで見たらわかるということもあるので、しっかり落としておきたいところです。
宅配便で送る
期間や金額を確認し、納得したらいよいよクリーニングに出します。
宅配便で送り、クリーニングが終わったら送り返してもらいます。
ウェディングドレスをクリーニングした後の正しい保管方法

ドレスが無事に戻ってきたら、クローゼットなどで保管をしますが、これから先10年、20年と保管するものなので、正しい方法を知っておいてください。
空気が入らない真空パックがおすすめ
空気に触れると、どうしても黄ばみが出てきたり、カビが生える心配もありますので、クリーニング後は真空パックにしてもらうことをおすすめします。
真空パックになっていれば場所も取らず、クリーニングから返ってきたそのままの状態で保管できて便利です。
防虫剤もいりません。
何年かに一度クリーニングする
数年に一度、着ていなくてもクリーニングに出すと、良い状態を維持できます。
真空パックならば空気は入らないので、基本的にはそのままで長期保管が可能ですが、半永久的に空気が入らないというわけでもありません。
純白のきれいな状態を保ちたいなら、時折開けて状態を確認する意味でも、何年かに一度はクリーニングに出してください。
購入したときの専用箱に入れる
置く場所が確保できるなら、ドレスを購入したときの箱にそのまま戻してもOKです。
着物と同じく、たとう紙(関西では文庫紙と呼ぶことも)に包んで、箱で保管しましょう。
防虫剤を入れるのをお忘れなく。
こちらも、数年に1回はクリーニングすると、黄ばみからドレスを守れます。
まとめ

大手のクリーニングチェーンでも受け付けてくれることがありますが、一生大事にとっておきたいウェディングドレスのクリーニングは、やはり実績のある専門店に任せるのが安心です。
そして、適切な方法で保管し、買った時の美しさをできるだけ長く保てるようにしてください。
上手に保管すれば、自分の子供にも着せることができるかしれません。
