結婚式のとき、一度は目にすることが多いダンスの余興。
私はウェディングプランナーとしてたくさんの結婚式を見てきましたが、ダンス余興は上手くいけば最高に盛り上がります。
会場全体も明るい雰囲気になるので、とてもおすすめです。
ですが、中には失敗に終わってしまうケースもあります。
今回は、元プランナーの私から余興にダンスを取り入れるなら絶対に知っておくべき5つの注意点についてお話していきます!

結婚式のダンス余興は大きく分けて3種類

余興にダンスを取り入れる場合、その種類は3つのカテゴリーに分けられます。
余興のダンスの種類にどのようなものがあるのかをまずここでしっかり把握し、それぞれの種類の特徴を理解しましょう。
会場が一気に盛り上がる「ウケ狙い系ダンス余興」
ダンス余興の中で最も多いのがこちらのタイプです。
主に新郎側の友人の余興で選ばれることが多い「ウケ狙い系」は、人数もある程度多く10名ほどでおこなうことが多い余興です。
そのときに流行っている音楽などを使用し、面白おかしい振り付けで会場内のゲストや新郎新婦に笑いを与えます。
このウケ狙い系ダンス余興があることにより、しんみりと感動的になりがちな結婚式の雰囲気に変化が生まれます。
思いっきり楽しみ笑い転げる時間があることで、結婚式が「楽しくて面白い」ものになるので、ゲストを飽きさせません。
見る人の心を惹きつける「本気のダンス余興」
ダンス余興の中には、本気のダンスを披露するものもあります。
本気のダンスというのは、ウケ狙いのものと違って、魅せるためにおこなうもの。
フラダンスや、社交ダンス的な要素の強いもの、または日本舞踊などを披露することもあります。
本気のダンス余興は、そのクオリティがとても大切です。
見る人を夢中にするような、完成度の高いものが望ましいですね。
余興として、プロのダンサーにダンスを披露してもらうという方法もあります。
何にせよこのタイプの余興は中途半端な完成度で披露してしまうと失敗の元。
クオリティにこだわる必要があります。
サプライズ込みの「フラッシュモブ」
フラッシュモブという言葉自体は、きっと皆さんも耳にしたことがあるでしょう。
フラッシュモブはサプライズのダンス余興です。
これはプロに協力を依頼する方が確実に完成度が上がるのですが、もちろん自分たちだけでおこなうことも可能です。
ひとり、またひとりとダンスに参加していく様子は、「ええ!この人もやるの!」と何度でもサプライズを生み出すします。
最終的には新郎までもがサプライズに参加して、新婦にプロポーズの再現というのも素敵です。
会場を盛り上げるだけでなく、新婦にスペシャルサプライズのプレゼントができる点で、フラッシュモブはとてもおすすめな余興だと言えるでしょう。
結婚式のダンス余興を企画する際の5つの注意点

さて、ダンスの余興を何かしら結婚式に取り入れようとするときには絶対に成功させなくてはなりません。
ここからは、ダンス余興を作り上げていく中で、気を付けなければならない5つの注意点についてお話していきましょう。
注意点①ウケ狙い系ダンス余興の場合、下品になり過ぎないようにすること!
よくありがちなのが、新郎側の友人たちがウケ狙い系の余興をするときに、あまりにも下品になりすぎてゲストの中には不快に感じる人が出てくるという事態です。
こうなってしまうとやはり良くありません。
余興はゲストを楽しませるためのものであって、不快な気持ちにさせるものではありません。
余興の内容を十分に吟味し、適切であるかを見極めましょう。
ゲストの中にどのような層が多いかという点も、重要なポイントとなります。
会社のお偉いさんや親族が多い結婚式は、どうしてもフォーマルな雰囲気が強くなります。
余興の内容もあまりにバカ騒ぎしてしまうようなおちゃらけたものは避けた方が無難でしょう。
逆に友人ゲストが多めの結婚式であれば、ウケ狙い系の余興はピッタリです。
このように、結婚式のゲスト層に合わせて余興内容を考えていきましょう。

注意点②フラッシュモブ余興の場合、練習時間を十分に確保すること!
ダンス余興が失敗するとき、その多くは「練習不足」によるものです。
ウケ狙いのものであっても、本気系のものであっても同じです。
何にせよ、やるなら全力でやることが大切!
時間を惜しまず練習時間をきちんと確保しましょう。
十分な練習ができないのであればダンス余興は成功する見込みが少ないというのが現実です。
注意点③会場のスペースを確認した上で余興の企画をすること!
結婚式のダンス余興の際、当日いざリハーサルの時間に会場入りしてみると、思っていたよりもステージとして使える範囲が狭く、動きにくくなってしまうということもよくあります。
結婚式場によって、会場前方のスペースはまちまちです。
広いスペースが必ず取れるとは限りません。必ず事前に早い段階でスペースの下見をしておきましょう。
逆に、スペースが広いのに関わらず余興に参加する人数が少なく、寂しいダンス余興になってしまうこともあります。
余興に使えるスペースの広さに合わせて余興の規模を決める方が賢明です。
注意点④スクリーンを使用する場合は会場の照明が暗くなることを計算に入れておくこと!
ダンス余興の際には音楽を使用しますが、音楽だけでなくスクリーンを使うことも多いです。
ここで気を付けなければならないことは、映像を使用するとなると会場の照明は必ず落とす必要があるという点です。
会場の照明が明るいままだと映像があまり見えなくなります。
かといって、映像を重視して照明を落としすぎてしまうとダンス余興が見えづらくなってしまいますので、これも大問題。
この点をあまり考えずに余興の準備を進めてしまうと、映像もダンスもどちらも中途半端なものになってしまいかねません。
事前に会場の明るさの確認を済ませ、どの程度まで照明を落とすか会場スタッフと相談しておくことが大切です。
注意点⑤本気のダンス余興はクオリティが何よりも大切!半端な仕上がりのままにしないこと!
本気のダンス余興は、ウケ狙いでもありませんので、そのクオリティがとても大切になります。
練習時間が十分にとれずに仕上がりが半端になってしまわないようにしましょう。
もちろん、ダンス余興を入れたい場合はプロに依頼するのもひとつの手です。
例えばリゾート風の結婚式場での結婚式でフラダンスを取り入れる場合、フラダンスのプロを呼び会場前方で踊ってもらい、ゲストにもそれを真似て踊ってもらうという余興はとてもおすすめです。
プロに任せることでそのクオリティは間違いのないものになります。
お金はかかりますが、それだけ完成度が異なりますのでプロに依頼することも選択肢に入れておくと良いでしょう。
まとめ

今回は、結婚式の余興において定番とも言える「ダンス余興」についてのお話をさせていただきました。
いかがでしたでしょうか。
余興は結婚式をさらに盛り上げるための企画です。
ゲストの層や会場の雰囲気に合わせて内容を決めていくと良いでしょう。
余興を準備する際には、細かい部分にまで気を配り、ここでお話しした5つの注意点に意識しながら進めていきましょう。
皆さんのダンス余興が、結婚式をさらに良いものにする素敵な余興になりますように!