結婚式の準備で重要なポイントは費用という方は多いでしょう。
しかし、節約したいと考えていても費用内訳の意味や相場がわからなければ、見積もりが妥当な金額なのかもわからなくなってしまいます。
そこで今回は、結婚式の費用に関しての基礎知識や、見積もりの費用内訳の見方、節約のためのポイントをご紹介します。
目次
結婚式の費用平均はいくら?

「ゼクシィトレンド調査2019」によると2019年の挙式、披露宴、披露パーティーの総額平均は354.9万円。
また、招待客人数平均は66.3人でした。
ここ数年の総額平均と招待客人数平均からみて、60人の結婚式で350万円が相場といえます。
親からの援助はみんなどのくらいもらってるの?

先輩カップルはどのくらいの割合で親から援助を受けたのでしょうか。
また、援助の金額はどのくらいなのかもご紹介します。
親からの援助の平均金額
親からの援助額は親の考えなどによって大きく変わるため、20〜30万円という方から500万円以上という方まで金額はさまざま。
相場としては、100万円ほど援助してもらったというカップルが1番多いようです。
親から援助をしてもらった人の割合
親から援助があったカップルは毎年60〜70%ほどいます。
多くの親が子供の結婚式のために援助をしてあげたいと考えているのでしょう。
援助を受けたカップルのほとんどが両家から援助を受けています。
援助を受けなかったカップルの意見として
- 身の丈にあった結婚式をしたいと思った
- 大人なので自分たちのことは自分たちでやりたいと思った
- 結婚式に口を出されたくなかったから
という声を聞きます。
援助してもらうことは祝福の気持ちを受け取るのと同じなのでありがたく受け取るのも良いですし、自分たちの力だけで結婚式を挙げたいと考えるのも堅実で立派です。
結婚式の見積書を正しく見るために費用内訳について知ろう

費用の目安として相談会などでも出してもらうことができる見積書。
しかし、どれが何に対する料金かわからなければ、安いのか高いのかもわかりません。
見積書に記載される費用内訳についてご説明します。
挙式料・初穂料
挙式スタイルの違いによって挙式料や初穂料と記載項目が変わることがあります。
教会式や人前式の費用を挙式料と記載しますが、神前式の場合は初穂料と記載されることも。
- 教会式、人前式 10〜20万円
- 神前式 5〜15万円
上記が相場価格で、神前式はやや金額が下がります。
料理・飲物
ゲストに振る舞う料理と飲み物の項目です。
料理と飲み物は別々のコースとなっていることが多く、金額も項目分けされています。
料理の相場は1万2千円〜1万3千円ほどですが、料理を重視してコースをランクアップするカップルも増えています。
飲み物は乾杯用シャンパンの有無や飲み放題の種類によって金額が変わります。
相場は3千円〜5千円ほどです。
新婦衣装
新婦衣装はドレスや着物などの新婦が着る衣装の項目。
ドレスや着物の着数や、レンタルにするか購入するかなどで大きく金額が変わります。
最近では格安なのに質の高いドレスや、中古のドレスをリーズナブルに販売しているショップも増えたので、努力次第で節約できる項目と言えます。
しかし、式場によっては衣装の持ち込みに料金がかかるため注意が必要。
新郎衣装
新郎衣装はタキシードや紋付袴といった新郎が着る衣装の項目です。
レンタルにする方が多く、相場は3万円〜10万円ほど。
控室料
控室料は親族が使用する控室の料金です。
挙式前、親族に挨拶をしたり親族同士の顔合わせをする際に使用することも。
別の項目に含まれていて記載がないこともあります。
記載がある場合、相場は1万〜2万円ほどです。
会場使用料
披露宴などの会場の使用料です。
相場は5万〜30万円ほどで、専門式場やレストランといった施設の種類や、会場の規模などで金額が変わります。
美容着付
衣装の着付けやヘアメイクの料金です。
着付けとヘアメイクは別項目になっていることもあります。
ドレスの場合の相場は10万円ほどで、和装がある場合は14万円ほど。
和装は髪型によっても金額に変動があります。
音響照明
映像設備や音響、照明などの使用料で、音響操作料が追加されていることもあります。
相場は3万〜10万円ほど。
音源を持ち込む場合、持ち込み料がかかったり著作権料がかかることもあります。
介添料・アテンド料
結婚式の当日、新郎新婦のサポートをしてくれる方を介添人(アテンダー)といいます。
介添料やアテンド料は、そのサポートに対しての料金です。
相場は1万〜2万円ほどで、ヘアメイク担当者が兼任することもあり、その場合は料金がかからないことも。
サービス料に含まれていることもあります。
プロ司会者
結婚式の当日、司会進行を行う司会者の料金です。
式場にお任せする場合の相場は4万円ほどから。
ウェディングケーキ
ケーキカットに使用されるウェディングケーキ代です。
金額は大きさやデザイン、フルーツの種類や量で金額が大きく変わります。
イミテーションや生ケーキなど、ケーキの種類でも金額に差があり、生ケーキの場合はゲスト人数×千円が相場で、イミテーションは1万数千円からとなります。
装花
会場を飾る装花の料金です。
相場は20万〜40万円ほどですが、花の種類や量、飾る場所の多さで金額が変わります。
写真
結婚式当日のカメラマンによる写真撮影料金です。
挙式前から披露宴後までセットとなっており、相場は5万〜10万円ですが、式場によってはアルバムをつけることができ、その場合は料金も数万円高くなります。
外部のカメラマンに依頼する方もいますが、式場によっては持ち込み料が発生することも。
引出物・引き菓子
引き出物や引き菓子を式場に頼んだ場合の料金で、品物や数で金額が変わります。
また、親族や目上のゲストはご祝儀が友人よりも高額である場合が多く、引き出物も他の方より高額なものを贈る傾向があります。
引き出物を自分たちで用意しようとしても、持ち込み料が発生してしまい逆に高くなってしまうこともあります。
ペーパーバッグ
引き出物や引き菓子などを入れる引き出物袋(ペーパーバッグ)の料金です。
引き出物袋も持ち込み料がかかる場合がありますので、注意しましょう。
印刷物
印刷物はペーパーアイテムのことで、招待状や席札、メニュー表の料金です。
多くのものに持ち込み料が発生しますが、印刷物には持ち込み料を設けていない場合も。
印刷物は一枚あたりは数百円ですが、手作りは数が多いほど節約効果があります。
ただし、手間はかかるので一部のアイテムは式場に頼むなど調節するといいでしょう。
サービス料
結婚式当日に進行をサポートしてくれるスタッフに対する人件費がサービス料です。
サービス料の相場は飲食費と会場費の10%ですが、式場によっては15%かかる場合もあります。
結婚式の費用を払うタイミングを確認しよう

「結婚式当日のご祝儀を充てれば、問題なく結婚式の費用を支払えるだろう」そう考えている方は要注意です。
結婚式の費用は式場によって支払い時期が異なり、多くの場合結婚式当日から1〜2週間前頃に支払いが必要です。
早めの段階で支払いはいつなのかを確認しておきましょう。
また、結婚式を申し込んだ段階でも、予約金や前金として5万〜15万円ほど先に入金します。
最終の支払いで払った分だけ引かれるので安心しましょう。
結婚式の費用を節約するためのポイントを知ろう

結婚式の費用を節約したいと考えている方は多いでしょう。
節約をするのであれば、料金が上がる原因や、見積もりには記載されない料金などを覚えておきましょう。
見積はこまめに出してもらう
最初の見積もりから金額がアップすることは少なくありませんが、必要なのは何が金額アップの要因になっているのかをチェックすること。
打ち合わせのたびに最新の見積もりをもらうことで、前回の打ち合わせと何が変わっているのかを確認できます。
金額に疑問などあれば、見積もりを参考にしながらプランナーに相談してみましょう。
最初の見積よりも金額がアップしてしまう原因は?
費用がアップする原因として多いのが、
- 料理のランクアップ
- 写真やビデオ撮影の追加やランクアップ
- 衣装の追加やランクアップ
などがあります。
料理が普通のグレードでは美味しくなかったり、衣装代がプランに含まれていても好みのデザインがなければ、その分余計に費用を払わなくてはいけなくなるので、事前の試食やプラン内で選べる衣装の確認などが大切です。
また、相談会やブライダルフェアでの見積もりには、やりたい演出をあらかじめ入れてもらったり、記載されている料理や衣装などのグレードを確認しておくなどすると、安すぎる見積もりを渡されることもなくなります。
見積もりに含まれない項目もチェック
見積もりの金額だけをチェックしていると、見積もりに含まれていない費用が意外とかかってびっくり!なんてことも。
例えば、
- エステや美容代
- ゲストのお車代や宿泊費
- 受付や余興をしてくれた友人へのお礼
- ドレス用のインナーや小物の費用
- リングピローや受付装飾など自分たちで用意する小物代
このように、式場以外にかかる費用も書き出すなどして細かくチェックしておく必要があります。
また、会場によってはアレルギー対応の料理やキッズメニューに別途料金がかかったり、ヘアメイクのリハーサルはプランに含まれていないことも。
見積もりの金額だけで納得するのではなく、それぞれがどこまで対応している金額なのかを確認することが大切です。
なんでも持ち込むのが節約とは限らない
多くの式場では様々なものに持ち込み料が発生します。
そのため、節約のために持ち込みを考えていても、持ち込み料を支払うと逆に高くなってしまうことも。
式場に頼んだ場合の金額と、持ち込みをした場合の持ち込み料を含めた金額を比べて、どちらが節約できそうかを考えるといいでしょう。
引き出物などは後日ゲスト宅に郵送するサービスであれば、持ち込み料を発生させずに自分たちで用意ができますし、衣装の持ち込み料がかかるなら、高品質でリーズナブルな衣装を探すなどすれば式場でレンタルするよりも安く済む場合があります。
まとめ

結婚式の費用に関しての基礎知識や、見積もりの費用内訳の見方、節約のためのポイントをご紹介しました。
費用内訳は項目が多いため合計金額ばかりに目が行きがちですが、それぞれ何に対する費用なのかを理解して、費用がかかりすぎていないかを確認しましょう。
また、見積もりは結婚式の内容に変更があるたび出してもらい、金額の変化を比べられるようにするのがオススメです。
最初の見積もりよりも金額が高くなるリスクは、式場探しの段階でも減らすことが可能。
プラン内容の詳細を確認したり、料理の試食をしておくなどしましょう。
式場に支払う費用以外の出費も書き出しておくなどして、すぐにチェックできるようにしておくと安心です。