このような不安を抱えているあなたに向けて、今回は元ウエディングプランナーが「結婚式場のキャンセル」についてお話しします。
結婚式場のキャンセルとなると、違約金など金銭面でも気になってしまいますよね。それに、結婚式場のスタッフからどう思われるかという不安も多いハズ。
ですが、本記事を読めば結婚式場のキャンセルの際の対処法がわかります。
特に注目してほしいのは、必ずしも結婚式場をキャンセルする必要がないケースがあることです。
最後までぜひ読んでくださいね。
結婚式場はいつでもキャンセル自体は可能

そもそも、式場を決めてしまった後にキャンセルするなんて大丈夫なのかな、と思う方も多いのではないでしょうか。
まず、結婚式場のキャンセルはどのタイミングでも可能です。ご安心ください。
これにはキャンセル料金という大きな問題が付いて回るのですが、キャンセル自体はいつでも可能だということを知っておきましょう。
また、内容変更に関してもある程度、融通は利きます。
プランナーに気を使ってしまい、言い出せないなんてこともあるかもしれません。
でも、結婚式の主役はあなた方2人です。
ふたりにとって最高の結婚式にするためには、キャンセルもそうですが内容変更を希望する場合も遠慮なく言ってみてください。
内容変更に関しては、下記記事で詳しく手順など解説しています。

結婚式場をキャンセルするときの手順

もう100%気持ちが固まり、結婚式場をキャンセルしようと思ったら、どのような手順でキャンセルをすればよいのでしょうか。
ここではキャンセルの手順について大まかな流れをご説明します。
ステップ①式場の担当ウエディングプランナーに連絡を入れる

まずは式場に連絡です。
担当のプランナーがもうすでに決まっている場合は、その担当プランナーに連絡を入れましょう。
このとき、ほとんどの場合においてかなり細かく理由を聞かれます。
式場側としてはキャンセルは極力避けたいところです。
もしも解決できる問題があれば、かなり親身になってくれるはずなので、理由を相談してみるのもひとつです。
式場のルールにもよりますが、新婦と新郎の両方と連絡を取り、キャンセルの意思を確認しなければキャンセル申し出としてみなされないケースもあります。これは、どちらかが一方的にキャンセルを希望している場合、そのままキャンセル処理をしてしまうことで、後々トラブルになることを避けるためです。
ステップ②キャンセルを申し出た日を基準にキャンセル料を算出してもらう

キャンセルの申し出が済めば、ここからはお金の話になります。
キャンセルするということは、お二人が予約をして確保していた日時の会場が突然空いてしまうことになります。
このことにより式場側に迷惑がかかるため、キャンセル料金は当然かかってきます。
このキャンセル料金については、契約時に申し込みの規約に事細かに記されているので、細かく確認しておくことが大切です。
申し込みの時点では、キャンセルすることになるとは夢にも思わないため、キャンセル料金について正しくこの時点で理解しておくのは難しいことです。ただ、キャンセルせざるを得ない状況になったときにはとても重要なこととなります。必ず理解しておくようにしましょう。
ステップ③キャンセル料を支払い手続き終了

キャンセル料金が算出され、これを支払って手続きが完了となります。
場合によっては、キャンセル料金があり得ないほど高額になることもあるでしょう。
キャンセル料金は、規約にもきちんと算出の仕方が明記されていますし、いかなる理由でキャンセルする場合にも支払わないわけにはいきません。
キャンセル料を請求されたら、迅速に支払いを済ませるようにしましょう。これで完了となります。
結婚式場のキャンセルにありがちな5つのケースとその対処法

さて、キャンセルの手順を理解したところで、ここからはキャンセルによくありがちな事例を紹介したいと思います。
ここで紹介する5つの事例は、必ずしもキャンセルする必要がないものです。
どれかにあてはまる場合は、少し考え直してみることをおすすめします。
ポイント①思っていたよりも費用が高額!とてもじゃないが払いきれない!
打ち合わせを進めていくにつれ、結婚式にかかる費用はどんどん上がっていくのが普通です。
ある程度ならまだしも、予想をはるかに超えてしまい、もう払いきれない!という理由でキャンセルを検討するカップルがいます。
この場合は、決定してしまう前に必ずプランナーに相談してみてください。
式場側もキャンセルはできるだけしてもらいたくないのが本音です。多少の値引きをしてもらえる可能性は大いにあります。キャンセルするにもキャンセル料金がかかりますし、ここは安易にキャンセルを決めずに相談し、値引き交渉をしましょう。
ポイント②結婚式予定日がどうしても都合が悪くなった・・もう結婚式はできない
結婚式の予定日のあたりで、どうしても外せない用事ができた、なんてことも稀にあります。
特に特殊なお仕事に就いている人に起こりがちな事例です。
通常、結婚式をキャンセルしなければならない様な自体にはならないものですが、可能性としては無きにしも非ずです。
この場合は、結婚式の予定日を一旦先延ばしにする、つまり「日程変更」をすることをおすすめします。
規約によっては、日程変更もキャンセルと同じだけの手数料を請求されることがあります。ですが、キャンセル料金に比べると、ここはまだ交渉の余地があります。
結婚式自体は「いつか必ず予定通りする」ということが決まっていれば、キャンセルではなく日程変更の方がリスクは減ります。
ポイント③担当プランナーとの相性が悪く、このまま当日まで準備をすすめるのは無理
やはり、人と人とのことですから、プランナーとカップルの相性がイマイチ合わずにトラブルになることもあります。
打ち合わせを進めていく中でプランナーに対しての不信感が募り、気持ちよく準備が進められないからキャンセルをしたい、というケースですね。
この場合は、担当プランナーではなく式場の責任者に相談をするのがいいでしょう。
担当プランナーと合わないという理由だけでキャンセルしてしまうのは、あまりにも勿体ないことです。
式場側はプランナー変更という形で対応してくれるはずです。
せっかく気に入って決めた会場です。キャンセル以外の解決策を選んでいきましょう。
ポイント④妊娠が発覚!もう先のことは今考えられない!
結婚式のキャンセルで多いのがこれです。
新婦が妊娠発覚で、その先の予定が全く立てられなくなった、というもの。
これに関しても、安易にキャンセルを選ぶのではなく、日程変更がおすすめです。
妊婦とは言え、安定期に入れば結婚式は問題なく行えます。
それまでの打ち合わせが少し大変にはなるかもしれませんが、皆そうやって結婚式の準備をなんとか続けていくものです。
安定期を狙って、挙式日変更を検討してみてください。妊娠はとてもおめでたいことですし、プランナーも快く協力してくれるはずです。
ポイント⑤今になって他の式場が気になってきた・・・
式場を決めるときに、ものすごく迷って迷ってやっと決めたという場合には、後々もう一方の式場が気になってくるというケースもあります。
これに関しても、落ち着いて考え直した方がいいでしょう。キャンセルすることによるデメリットはやはり大きいです。
そしてこの場合、仮に式場を変更したところで、同じようにまたもう一方の式場が気になってしまう可能性が高いです。
気になる気持ちは分かりますが、「ここが良い!」と思って決めた式場なのですから、他の式場が気になるという理由でのキャンセルするのはおすすめできません。
まとめ

キャンセル料さえ支払えば、結婚式のキャンセルはどのタイミングでも可能ではあります。
ただ、やはりキャンセル料も高額ですし、結婚式の準備が振出しに戻ってしまうことを考えると、キャンセルすることにはデメリットが多いです。
簡単に、「よし、キャンセルしよう」と決めるべきではありません。
本当に、絶対キャンセルせざるを得ない状況なのか、きちんと考えてから決断するようにしましょう。