結婚式の演出はたくさんありますが、何もかもを叶えることは難しいですよね。
そこで、限られた時間の中で優先順位の高いものから選んでいくというプロセスが必要になります。
その中できっと「この演出ってやるべきかな」と迷うことがあるでしょう。
今回は、元ウエディングプランナーの私から「結婚式で迷ったけれどやってよかった!」と思われることの多い5つの演出についてお話しします。
目次
演出の選び方で結婚式はいくらでも変えられる

同じ結婚式場で、似たような人数で結婚式を挙げても、そこにどのような演出が入るかによって結婚式の雰囲気は大きく変わります。
カジュアルな雰囲気の結婚式なのか、感動的な雰囲気の結婚式なのか、自分たちの目指す結婚式全体の雰囲気がどういうものなのかをまずは決めるのが良いでしょう。
じーんと感動させるような結婚式にしたければ、それに合った演出を選んでいく必要があります。
笑顔の絶えない結婚式にしたければ、皆を笑顔にさせるような演出を選んでいかなくてはなりません。
要は、演出次第で結婚式はどうにでも変えることができるということです。おふたりはどのような結婚式を思い描いていますか?
結婚式後に「やってよかった!」と思われる5つの演出

ウエディングプランナーをしていると、当然結婚式が終わった後のカップルとお話をする機会があります。
このときによく「やってよかった演出」の話になるのですが、やはりよく話題になる演出というのはあるものです。
そこで、実際にカップルから話を聞いた経験を活かし、結婚式の後の新郎新婦カップルが「特にやってよかった」と思うことの多い演出を5つ紹介していきます。
また、結婚式をオシャレにしたいと考えているプレ花嫁のために、合わせて下記記事もご紹介します。

やってよかった演出①サンクスバイト
サンクスバイトというのは、ファーストバイトの進化版です。
ファーストバイトは新郎新婦のおふたりがウエディングケーキのカット後に、ケーキを食べさせ合うという定番演出です。
これにサンクスバイトを加えることで演出はもっと盛り上がります。
サンクスバイトをするのはおふたりの両親が一般的。
ファーストバイトの後に新郎新婦の両親にもそれぞれ新郎新婦からケーキを食べさせるという演出で、「今までありがとう」の意味が込められています。
両親も、娘や息子に食べさせてもらうという演出に、ちょっぴり気恥ずかしさを感じることもあるかもしれません。
ですがきっと喜んでもらえます。後から写真を見返してみても、とても微笑ましいシーンのひとつになっていることでしょう。
サンクスバイトは感謝の意味を伝える演出なので、おふたりの恋のキューピットなど、誰でもOKです。
ファーストバイトは一般的ですが、サンクスバイトはちょっと珍しいので思った以上に盛り上がりますし、ゲストも喜んでくれます。
結婚式のときは、ゲストが前に出る場面がどうしても少なくなりがちです。
ゲスト参加型の演出は、結婚式の演出の中でも特に印象に残りやすいものです。
やってよかった演出②ベールダウン
結婚式の前、挙式を控えた花嫁に花嫁のお母さんがベールをかけてあげるというシンプルな演出、これがベールダウン。
これが意外に思った以上に感動的なので、ぜひ取り入れてもらいたい演出のひとつです。
ただベールをかけてもらうだけなのですが、そこにはやはり母の愛やこれまでの思い出がたくさん込められています。
そして、このベールダウンのシーンをぜひ写真に残してください。
ベールダウンはやらなくてはいけない決まりはありませんが、ほとんどの結婚式場で行うことが可能な演出です。
担当プランナーが特にこの話をしない場合は、自分から「ベールダウンの演出を入れたいです」と言ってみましょう。
当日、想像以上に感動しますし残る写真もとても素敵です。
やってよかった演出③ガーデンでの演出(乾杯や写真撮影など)
お庭があって外に出られるパーティー会場は多いですよね。
ですが、この屋外スペースを使いこなせていないケースがあまりにも多いです。
外に綺麗なガーデンがあったり、テラスがあったりする場合には、これをしっかり使いましょう。
ゲストを皆外に連れ出す演出は少なくとも1度は入れた方が良いですね。
ここでやってよかった演出としてよく挙げられるのが、「外でのトースティング(乾杯)」や「全員での記念写真」です。
特に開始直後の乾杯を外で行うのはおすすめです。
これをやることで、ウエルカムスピーチもガーデンで行うことになるケースが多いのですが、これを外で行うことで結婚式自体に動きがでます。
終わってみて振り返ると、想像以上に素敵だったと思えること間違いありません。
やってよかった演出④ビュッフェ形式の食事
これは結婚式場のルールによって、できるケースとできないケースがあるのですが、お食事の出し方に工夫してみるのもアリです。
ビュッフェ形式の食事にしてみることで、結婚式に活気が溢れます。
着席して食事をとりながら感動に浸る結婚式も良いものですが、ビュッフェはまた違った良さがあります。
ビュッフェ形式の結婚式にすることで、フルコースよりも費用を抑えられる利点もあります。
ですが、この演出は費用を抑えることが目的ではなく、ゲストに楽しませることを目的に選ばれることが多いもの。
披露宴に動きが出て、ゲスト同士の会話も弾みます。
終わってみて「ビュッフェが思いのほか予想以上によかった」という感想を口にする新郎新婦はとても多いです。
やってよかった演出⑤ウエディングツリー
ウエルカムスペースは、新郎新婦カップルの個性を表現できる場所のひとつです。
式場に足を踏み入れ、受付スペースに行くと、そこには新郎新婦の写真や新郎新婦の好きなアイテムがたくさんあります。
ここに「ウエディングツリー」を演出として使用するのはいかがでしょうか。
というのも、このウエディングツリーも演出のひとつで、結婚式後に「これにしてよかった」と言われることの多いものだからです。
ウエディングツリーとは、ウエルカムボードのようなもので受付スペースに置いておくものなのですが、ただのボードではありません。
そこに書かれているのは木のイラスト、そしてそこに参加するゲストが好きな色のスタンプをポンっと押していくのです。
それが木の葉っぱのように見えるため、ゲスト皆がスタンプを押し終わるころには、色とりどりの花や葉っぱが付いている可愛らしい木のように仕上がります。
結婚式が終わっても記念に自宅に飾っておくことができます。
そして、新郎新婦のウエディングフォトのような、「いかにも結婚式!」というものでなく、さりげないオシャレなポスターのような感覚で飾れることも魅力のひとつですね。
ゲストの想いが込められた思い出の品になること間違いありません。
まとめ

結婚式の演出は、やってみなければ実際のところよく分かりません。
「一応やってみるか」と軽い気持ちで決めた演出が、結婚式が終わってみると「本当にやってよかった!」と思えることは多いです。
ここで紹介した、結婚式を実際に挙げた新郎新婦カップルがやってよかったと思う演出は、ぜひ検討していただきたいですね。
結婚式の演出を考えるときには、ぜひ結婚式を終えた人の意見を参考にしましょう。
先輩カップルたちの声はとても参考になります。
おふたりの結婚式が、夢に描いた通りの思い出深いものになるよう、しっかり時間をかけて考えていきましょうね!