海外での結婚式を検討する時に、「リゾートでゆっくり過ごしたい」「ロマンチックな挙式をしたい」とぼんやり思っているカップルは多いでしょう。
しかし、実際に行き先をどこにするか決めるのは、たくさんのリサーチが必要で大変ですよね。
今回の記事では、海外挙式におすすめなタヒチについての基本情報と、よく比較されるモルディブとの違い、かかる費用や式場、手配会社など、タヒチでの結婚式を検討する際に必要な情報をまとめてお届けします。
この記事さえ読めば、タヒチが自分たちの結婚式にぴったりかどうかわかるようになっていますので、ぜひ読んでみてください。
目次
タヒチってどんなところ?タヒチについての基本情報

「タヒチ」は118の島によって成り立っており、正式名称は「フランス領ポリネシア」です。
日本からそこまで遠い場所ではないですが、タヒチはオーストラリアの東側に位置する南国リゾートで日付変更線より東側にあるため、日本との時差は19時間です。
日本が夜中12時の時、タヒチは前日の朝5時なので、体感としては時差がそこまで激しいわけではありません。
旅行で人気なのは主要7島で、タヒチ島以外の島に行くには、ペパーテ市のペパーテ国際空港でタヒチ島に着陸した後に移動します。
成田空港からペパーテ国際空港への直通便は、週に2便出ているので、それを利用するのが便利です。
言語に関しては、フランス語とタヒチ語が使われており、基本的には英語が通じますが、簡単なフランス語の会話本を持っておくと安心です。
タヒチとモルディブの違い&どちらに行くか選ぶポイント!

タヒチは南太平洋のほぼ真ん中、赤道より下、日本から見て東南に位置しています。
一方、モルディブはインド洋の赤道付近にあるため、日本から見ると西南に位置し、タヒチとは全く別の場所にあります。
しかし、どちらも海が綺麗な高級リゾートであり、ロケーションの良い水上コテージに泊まれることなど共通点が多いため、よく同列で語られます。
結婚式を挙げる場所を、タヒチかモルディブで迷っているカップルも多いのではないでしょうか。
ここではタヒチとモルディブの違いをご紹介していきますので、どちらがよりおふたりの理想を実現してくれる場所か、検討する材料にしてください。
乾季と雨季の時期が逆!
タヒチの乾季は4月〜10月です。
モルディブは10月〜4月が乾季なので、タヒチとは乾季と雨季が真逆です。
更に、モルディヴは一年を通して常夏の気温ですが、タヒチの乾季は気温が20度前半になる時もあるため、タヒチで海に入りたいならば気温が高くなる雨季(11月〜4月)を狙うのがおすすめです。
暑すぎない気候を狙うならタヒチの乾季、海に入るなら雨季、暑くて乾いた気候が理想なら、モルディブの乾季に式を挙げるのはいかがでしょうか。
信仰する宗教と式場の傾向
結婚式場の傾向と、その土地が信仰する宗教が何かは、切り離せません。
モルディブはイスラム教で、タヒチはキリスト教の国です。
そのため、モルディブにはキリスト教会型の式場は少なく、タヒチには教会が多い傾向があります。
教会式に憧れる人には、タヒチがおすすめでしょう。
日本のカトリック教会では、基本的に信者以外の結婚式を拒否していますが、タヒチの主要カトリック教会は日本人カップルの挙式を認めているので、カトリック教会で式を挙げたい人の理想も叶えることができます。
滞在中の過ごし方
モルディブは1つの島が1リゾートになっており、食事などは全て滞在施設で行います。
リゾート以外に街がないため、買い物する場所などもなく、滞在中はほぼ島の中だけで過ごすことになるでしょう。
一方、タヒチに滞在する際は、リゾートを出て地元の街を歩いたり、レストランを利用することも可能です。
プライベート空間でゆっくりしたいか、少し散策してみたいかで、モルディブとタヒチのどちらがおすすめかは変わってきます。
アクティビティ
海の綺麗さは比べられないほどどちらも美しいのですが、山や森林のある風景も堪能したいカップルには、タヒチがおすすめです。
マリンアクティビティ以外も、タヒチならトレッキングをしたり、タヒチに移り住んだ画家ゴーギャンの美術館へ行くなどの楽しみ方があります。
逆に、宿からの光景は「見渡す限り海」というロケーションを楽しみたいのなら、モルディブが良いかもしれません。
ダイビングやシュノーケリングのマリンスポーツを目的にするならモルディブ、海と緑のコントラストを楽しみたいならタヒチ、という選択が良いでしょう。
結婚式の費用総額っていくらくらい?相場は170万〜200万円前後

海外挙式の中でもタヒチで挙げる結婚式の費用総額は少し高めで、170万円〜200万円が相場です。
どんな式を挙げるかや、行く時期により総額の相場には幅があるため、旅費と挙式に分けてタヒチで結婚式を挙げた場合の費用面の解説していきますね。
また、タヒチは物価が高く、食事や買い物にお金がかかることも考慮しておきましょう。
ここからご紹介する旅費と挙式にプラスして、滞在中の食事やアクティビティに使うお金を15万〜20万円ほど見積もった金額を用意しておくと安心です。
旅費の相場は70万〜80万円!水上コテージは100万円前後
タヒチは高級リゾートで物価も高いため、ハワイやグアムより旅費が高くなる傾向があります。
タヒチへの旅費は、6泊8日だと新郎新婦ふたりで70万〜80万円かかるのが相場です。
水上コテージに滞在すると相場は上がり、100万円前後になってきます。
宿泊先にこだわらず安いツアーを探す場合、ふたりで50万円以下のプランもあります。
ですが、せっかくタヒチに行くのなら、少しお金がかかっても、ぜひ気に入ったリゾート施設を利用してみて欲しいです。
挙式費用の相場は70万円前後。100万円以上かける人も多い。
タヒチでの挙式にかかる総額の相場は70万円前後です。
ただ、式にどれだけオプションをつけるか、衣装にこだわるかになどで費用は大きく変わってきます。
まず、挙式ができる衣装抜きのシンプルプランの相場が30〜40万円となっています。
そこに衣装代がいくらかかるかと、撮影などのオプションを追加するかしないかで、挙式にかかる総費用が変わってきます。
撮影などのオプションに50万円かかるのもタヒチでは普通ですので、衣装と撮影にこだわった場合、挙式費用は100万円以上かかることが多いです。
タヒチでの結婚式は、招待するのは両親のみか、新郎新婦ふたりだけでするのが主流

タヒチは日本からの直行便が週に2便しかなく、往復するには渡航だけで2日は必要なことや、渡航費や滞在費が高いことから、ゲストに結婚式に来る都合をつけてもらいにくい場所でもあります。
そのためタヒチでは、新郎新婦ふたりだけで結婚式を行ったり、両家の両親だけを招待するカップルが主流です。
結婚式の場所にタヒチを選ぶのは、「結婚式&ハネムーンという長い休みを取りやすい時期に、憧れのリゾート体験をしたい」という理由や、「新郎新婦ふたりだけでゆっくり贅沢な時間を過ごしたい」という理由であることが多く、「ゲストの来やすさ」を重視した場合は、ハワイやグアムを選ぶカップルが多いです。
タヒチでふたりだけの結婚式をした際は、結婚式の様子を写真や映像に収め、帰国後にパーティーで披露したり、写真をプリントした葉書を作って配るなどして、日頃お世話になっている人たちへしっかり結婚の報告をしましょう。
衣装は現地で選ぶのではなく、国内で選ぶ方が断然楽!

現地で衣装をレンタルする選択をした場合、衣装を試着するレンタルショップは、タヒチ島のパペーテ市内にあることが多いです。
この際、挙式をする島がタヒチ島以外だと、衣装を選ぶ店と挙式会場との移動に時間がかかり、かなり面倒です。
また、せっかくの滞在期間を衣装選びに割くのは、もったいないですよね。
ですから、挙式の衣装は、予め国内で選んでおくことをおすすめします。
国内で用意したものを持ち込むのも良いですが、国内で試着した衣装と同じデザインとサイズのものを現地で受け取れる、衣装レンタル会社を利用すると、現地で衣装を選ぶ必要がない上に荷物が少なく済んで、いっそう快適です。
タヒチで過ごす服装は基本夏服!乾季なら寒さ対策もしておこう

タヒチの平均気温は27度で、一年を通して寒暖差は少ないので、基本は夏服を準備して行けば大丈夫です。
しかし、4月〜10月の乾季は比較的気温が低く、25度前後になるため、真夏の装いでは寒い時もありますから、乾季の旅行には上着を忘れず用意しておきましょう。
また、タヒチでは夕食時にホテルやレストランで「スマートカジュアル」のドレスコードがある場合が多いです。
男性は襟付きのシャツ、女性はワンピースなど、Tシャツに短パン以外の少し綺麗目の服装とサンダル以外の靴を持って行ってください。
チャペルもビーチも人気!タヒチで結婚式をするのにおすすめの式場

タヒチで結婚式を挙げる時、美しい海へ続く砂浜の上で愛を誓い合うビーチウェディングや、海に浮かぶような水上コテージなどタヒチの自然を感じられる式にするのも、自然の中に建つヨーロピアンで神聖なチャペルで式を挙げるのも、どちらもそれぞれ魅力があります。
リゾート施設での挙式は宿泊者しかできないことも多いため、挙式会場だけではなく宿泊先が理想的かどうかも吟味して、式場を決めるべきでしょう。
ここから、タヒチで人気の結婚式場と、その特徴をご紹介していきます。
それぞれの式場の魅力を知って、どの式場で結婚式をするのが理想的か、検討してみてくださいね。
ツパイ・オープンハートウェディング
「ツパイ」とは、ハートの形をした無人島の名前です。
ここは2011年まで一般人の上陸を許されていませんでしたが、2012年以降からタヒチ政府の許可がおり、ここでビーチウェディングを挙げることができるようになりました。
ツパイウェディングに申し込むと、ヘリコプターで上陸する時にまず、上空から海に浮かぶハート型のツパイ島を眺めることができます。
多くの新郎新婦が、このハート型の島の光景に感動しているようです。
ツパイ島に到着すると、島から見渡す海と白浜の光景が美しく、無人島なので挙式スタッフと新郎新婦だけでその空間を占領できます。
ヘリコプターに乗れる人数が限られているため、基本的にはゲストの上陸は受け付けておらず、ふたりだけの挙式をしてボラボラ島のホテルに滞在するプランになっているので、ゲストを呼ばない予定のカップルにおすすめです。
セントレジス・ボラボラリゾート
セントレジス・ボラボラリゾートは、ボラボラ島にある最上級のリゾート施設です。
ボラボラ島の海と、山の壮観が素晴らしい、ロケーションを活かした白浜でのビーチウェディングは、これぞ憧れのリゾートウェディングと言えます。
1日1組限定のため、他の新郎新婦と遭遇することもなく、プライベートで贅沢な空間をゆっくり楽しめます。
高級ホテルとして世界各地に展開しているセントレジスだからこその、細やかなサービスも魅力です。
日本語スタッフも常駐しているホテルですから、フランス語や英語ができなくても安心して過ごせるのも魅力です。
コンラッド・ボラボラ・ヌイ
こちらもボラボラ島にあるリゾートホテルで、2017年に全面改装をしたばかりの新しい施設です。
併設されている結婚式場はセント・アムール・チャペルと呼ばれ、白い壁と温かみのある木枠、窓から覗く緑と海が、明るくアットホームな雰囲気を作り出しています。
この小さなチャペルは高台にあり、そこから海を見下ろせる素晴らしいロケーションです。
コンラッド・ボラボラ・ヌイで結婚式をする際には、チャペル以外にビーチウェディングも選べますので、カップルの好みに合わせたぴったりの挙式が実現するはずです。
聖フランソワザヴィエ教会
タヒチ島にある聖フランソワザヴィエ教会は、日本でも有名な宣教師フランシスコ・ザビエルの遺体が安置されているとされるカトリック教会です。
1870年に建てられた歴史のある建物は、高い天井、ステンドグラス、そして石を積み上げて作られた壁が印象的で、厳かな雰囲気を持った場所です。
独立した教会であるため、こちらで挙式をするには、宿泊施設を別で予約する必要があります。
カトリック教会ではありますが、カトリック教徒以外の日本人カップルの挙式も受け入れています。
挙式をする条件は、日本のカトリック教会の紹介状を持っているか、または「結婚準備講座受講修了証」という、カトリック式の結婚式を受ける上での説明会を受けた証明証を持っていることです。
タヒチへのツアー&挙式を一括で申し込めるプロデュース会社は3選!

海外挙式をするなら、旅券、宿泊手配、挙式の手配と全てを一括で申し込めるプロデュース会社を利用すると、手間が省けてとても便利です。
扱っている式場や宿泊施設、国内でのアフターパーティの手配の有無や、衣装レンタル会社との提携など、会社によって特色が少しずつ違うので、自分たちにとって嬉しいサービスが揃っている会社を選んでください。
ここから、タヒチへのツアー&挙式を一括で申し込める会社をご紹介していきます。
ムーンシェル
世界29ヵ国への旅行をサポートする旅行会社ST WORLが展開する、海外ウェディング専門店が「ムーンシェル」です。
ムーンシェルはタヒチの首都、タヒチ島ペパーテ市に支店があり、現地でのサポートもしっかりしてくれるのが安心です。
また、タヒチ以外にも各国での結婚式プランを取り扱っているため、徹底的に比較してから最終的に行き先を決められるのも魅力です。
ムーンシェルの国内店舗は、東京、大阪梅田、名古屋栄、福岡天神、札幌大通と全国5ヶ所にありますので、まずはお近くの店舗に相談に行ってみてください。
アーベーセー タヒチウェディング&トラベル
アーベーセー タヒチウェディング&トラベルは、日本で唯一タヒチだけを取り扱ったウェディング&トラベル会社で、取扱う式場の数が多く、現地の情報をたくさん持ったスタッフが在籍しています。
「他社からの衣装の持ち込み料はなし」など、新郎新婦の理想の結婚式が実現するために尽力してくれる会社です。
店舗は東京都の渋谷店のみですが、ネットからの問合せ&申し込みが可能です。
新郎新婦や同行者への特典も充実しているため、結婚式を挙げるならタヒチ一択というカップルには、この会社がおすすめです。
一点デメリットがあるとすれば、タヒチしか取り扱わない会社のため、自然災害や国際情勢の変化による、急遽の行き先変更が難しいところです。
気になる方は一度お問い合わせの上、緊急時の対応や、取扱式場などを照らし合わせてながら検討してみてください。
トーホートラベル
トーホートラベルは南太平洋への旅行を専門とした旅行会社で、タヒチ以外にはフィジー、ニューカレドニア、モルディブ、イースター島などを扱っています。
旅行会社ですが、タヒチへのツアーと、海外挙式プロデュース会社「ケリーアン」が扱う挙式プランをセットにしたウェディングツアーを用意しています。
挙式の部分はケリーアンから申し込む際と同じ値段で申し込め、ツアーの部分は旅行会社ならではのお得なブランが利用できるので、ここ1社に申し込むだけで、挙式専門の会社と旅行会社のいいとこ取りができるのが魅力です。
「ダイビングがしたい」「サファリツアーがしたい」など、通常のウェディングプランにないオプションをハネムーンにつけたい場合も、ここでなら対応してもらえます。
まとめ

タヒチはよくモルディブと並べて語られることの多いリゾートですが、美しい海に加え、山や緑も多いのがタヒチの特徴です。
旅行に適している時期もタヒチとモルディブで違うため、何を目的にしていくか、いつ行くかでタヒチとモルディブのどちらがおすすめかは変わってきます。
タヒチでの結婚式は、ハワイやグアムより、渡航に時間がかかり、さらには費用もかかりますが、ロケーションが世界屈指の美しさであることは間違いありません。
結婚式&ハネムーンという名目で、大型の休みが取れる時にしかなかなか行けない場所でもあるため、最高のリゾートウェディングを体験したい人はぜひ、タヒチを選んでみてください。
タヒチでの結婚式を挙げるなら、タヒチ専門の旅行会社か、海外挙式のプロデュース会社の中でもタヒチの式場を多く取り扱っている会社から、申し込みを行うのがおすすめです。