可憐なティアラ、繊細なレースで作られたベール、華やかなパレード……
ロイヤルウェディングは花嫁が王子様と結婚し、正真正銘のプリンセスになる瞬間ですから、世の女性たちの憧れが詰まっています。
「自分も結婚式を挙げるなら、ロイヤルウェディングのような式にしたい」と夢見ている人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、参考になる素敵な王妃たちのドレスと、ロイヤルウェディングのイメージにぴったりの、日本で使える式場をご紹介していきます。
ロイヤルウェディングを参考にした結婚式をプランして、式当日はお姫様になった気持ちで過ごしてください。
目次
ロイヤルウェディングはクラシカルとモダンのバランスが重要

王室の結婚式のことをロイヤルウェディングと呼びますが、各国のロイヤルウェディングに注目すると、ご成婚する二人にふさわしい、その国ならではの華やかな衣装や演出を楽しむことができます。
なんと言っても見所は、王家の伝統を受け継ぎながら、古臭くなく洗練されたテイストを取り入れた、王妃たちの花嫁姿でしょう。
ずばり、クラシカルさとモダンさのバランスが、注目すべきポイントです。
上品さの中に、大胆さ、自分らしさを出すスタイルを、ぜひプリンセスたちの花嫁姿から盗んでみてください。
真似したい!ロイヤルウェディングの憧れドレス5選

ロイヤルウェディングの中でも、伝説的な花嫁姿を披露したプリンセスたちが何人かいます。
ここから、時を経ても色あせない可憐なプリンセスたちの花嫁姿を、5つご紹介します。
クラシカルな挙式にしたいと思っている方は、ドレス選びをする際に、どのプリンセスをモデルにするかを検討してみてください。
また、今回の記事では、日本の皇室のご成婚も「ロイヤルウェディング」として扱ってまいります。
英国王室 ダイアナ妃
1981年に王太子とご成婚し、英国王妃となったダイアナ妃ほど、ファッションに注目された王族も珍しいでしょう。
そんな彼女のウェディングドレスをデザインしたのは、デイビッド&エリザベス・エマニュエル夫妻です。
胸元にフリルがあしらわれ、袖の膨らんだボリュームたっぷりのドレスは、まさにプリンセスにふさわしい1着でした。
ふんだんに使われたシルクタフタには、精巧な刺繍とパールが散りばめられています。
新しいもの(シルク)、古いもの(アンティークレース)、青いもの(ウェストのリボン)、借りたもの(スペンサー家のティアラ)という、花嫁が身につけると幸せになれるヨーロッパの慣習、サムシングフォーが揃ったスタイルです。
英国王室 キャサリン妃
英国王妃であるキャサリン妃は、現代のファッションアイコンです。
2011年のご成婚時にキャサリン妃がご着用された、アレクサンダー・マックイーンのドレスは、ずいぶん話題になりましたので記憶に残っている人も多いでしょう。
キャサリン妃のスタイルの、クラシカルさとモダンさのバランスは、ロイヤルウェディングの中でもピカイチです。
レースが印象的なシンプルながらにディテールの細かいデザインは、世界のファッションに新しいトレンドを生み出しました。
すぐに同じようなデザインのドレスが流行し、ファストファッションブランド『H&M』までが、キャサリン妃のドレスに近いデザインのドレスを発売したほどです。
モナコ王室 グレース妃
ハリウッド女優としても名高いグレース・ケリーは、映画祭で出会ったモナコ大公と27歳でご成婚し、グレース妃となります。
グレース妃がご着用されたドレスは、彼女が出演した映画4本で衣装デザイナーを務めたヘレン・ローズがデザインしました。
レースがふんだんに使われた長袖の上品なデザインは、英国王室のキャサリン妃のウェディングドレスにも、影響を与えたと言われています。
挙式ではティアラを着用せず、レースやパールでできたジュリエットキャップを頭に飾っているのが、彼女の可憐さをいっそう引き立てています。
グレース妃のご成婚から60年以上が経った今でも、このウェディングスタイルに憧れる女性は後を断ちません。
天皇家 美智子様
美智子様と当時の皇太子様のロマンスには、日本中が熱狂しました。
そしてご成婚時には、美しくファッショナブルな美智子様のウェディングドレス姿にも、当然のように注目が集まりました。
美智子様がお召しになられたのは、「ローブデコルテ」と呼ばれる、首筋から胸元にかけて大きく開いた形のモダンなドレスです。
美智子様のご用命で、クリスチャン・ディオールにデザインを依頼したもので、ウエストに飾られたリボンと、ノースリーブのドレスに合わせた二の腕までの長手袋が、上品なアクセントになっています。
全体的にシンプルですが、大きく開いている首元に飾られた豪華絢爛なネックレスが、皇室ウェディングの華やかさを演出しています。
天皇家 雅子様
雅子様がご成婚時にお召しになられたのは、日本人デザイナーの森英恵が手掛けたウェディングドレスです。
美智子様と同じでローブデコルテのドレスを選ばれた雅子様ですが、祝賀パレードでは前ボタンの可愛らしい半袖のジャケットを羽織られていました。
ウェディングドレスにジャケットを羽織るスタイルは珍しく、上品さの中に雅子様の知性と個性がしっかり表れている印象です。
「朝見の儀」ではジャケットをお脱ぎになり、ドレスの美しいシルエットもご披露されています。
豪華な布地を生かすようなシンプルな形が、時代を問わず真似できる1着です。
ロイヤルウェディングのイメージにぴったりな式場は?

ロイヤルウェディングをイメージしてドレスを選ぶなら、ぜひ式場も重厚感溢れるクラシカルな場所を選びたいですよね。
日本でロイヤルウェディング気分を味わうならここ、という式場をピックアップしましたので、ご紹介していきます。
帝国ホテル(東京)
格式高い式場といえば、帝国ホテル東京が真っ先に名乗りをあげます。
帝国ホテルは、日本で初めてホテルウェディングを生み出したと言われており、100年近い歴史があることも、ロイヤルウェディングのイメージにぴったりです。
大理石の床が美しいチャペルや、15会場全てが高級感あふれる宴会場など、クラシカルで素敵な空間での挙式に憧れる女性も多いはず。
建物の立派さだけではなく、スタッフのサービスも一流ホテルならではの細やかさなので、帝国ホテルを選べば、式当日まるで貴族のような気分を味わえるでしょう。
ウェスティンホテル東京(東京)
恵比寿に位置するウェスティンホテルでは、新郎新婦が馬車に乗ってホテルの周りを走ることが出来ます。
ロイヤルウェディングの定番、ご成婚のパレードをしている気分が味わえる珍しいサービスですね。
恵比寿には西洋風の広場や建物が多いので、その中を馬車で駆け抜ければロマンチックな気持ちが高まること間違いありません。
ホテルの建物は、平成に入ってから作られたものですが、クラシカルなヨーロピアンスタイルを意識して作られているため、伝統的な空気感も持っています。
最近では、サッカー選手の長友佑都選手と平愛理さんご夫婦がこちらで挙式をしたことも有名です。
大阪セントバース教会
ロイヤルウェディングという言葉に英国王室を思い浮かべる人が多いと思いますが、日本にある英国風のチャペルの中で圧巻の美しさを誇るのが、大阪セントバース教会です。
大阪セントバース教会の魅力は、天然石を組み合わせて作られた大きなステンドグラスです。
そこから光が差し込むと、チャペルがなんともいえない神々しい空間になります。
英国の教会から18世紀製の美しいステンドグラスを譲り受けており、ステンドグラスから差し込む光意外の照明も、アンティークなデザインのものに揃えているため、伝統的で重厚感溢れる式にぴったりの式場です。
オール・セインツ・ウェディング(福島県)
リバプールに実在した英国教会を受け継いだのが、福島県にある式場オール・セインツ・ウェディングです。
190年の歴史がある調度品の数々が、まるで英国の歴史ある都市で結婚式を挙げているような気分を演出してくれます。
チャペルのステンドグラスに描かれた宗教画と、年代物のパイプオルガンは、式の神聖な雰囲気を作り上げています。
伝統的でクラシカルな中にも温かみがある式場なので、「ロイヤルウェディング風にしたいけれど格式が高すぎるのはちょっと嫌」という人におすすめです。
式場プランナーが親身になってくれる、という口コミが多いのも魅力です。
まとめ

人々の記憶に残るロイヤルウェディングのドレスと、ロイヤルウェディングのイメージにぴったりな式場をご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょう。
見ているだけでうっとりするような、ドレスと式場の数々だったのではないでしょうか。
ロマンチックなロイヤルウェディングに憧れる女性は多いですが、「私は庶民だし」と諦めず、ぜひ理想の結婚式を実現してくださいね!
