つわりのある時期に結婚式を挙げるのは、新婦の体力的にも大変です。
ただ、結婚式をどこで挙げようかと考えていたら妊娠が発覚!
という場合もありますよね。
結婚式はそれでも挙げるべきかどうか迷う新郎新婦はたくさんいるでしょう。
マタニティ結婚式自体はそれほど珍しくありません。
つわりの時期を上手く避けて時期を見計らい、負担がかからないように計画していく必要があります。
今回は、元ウェディングプランナーの私から、マタニティ結婚式についての注意点についてお話ししましょう。
目次
妊娠3カ月まではつわりの心配がある

マタニティ結婚式の話の前に、初めに知っておくべきことがあります。
妊娠中でももっとも体調が不安定になるのが、妊娠初期。
この時期はつわりの心配もあるためあまり体に負担のかかることは望ましくありません。
つまり、結婚式当日がこの妊娠初期にあたる場合は十分にそのリスクも把握する必要があるということです。
可能であれば、妊娠2カ月から3カ月の結婚式は避けた方が無難です。
安定期に入ってしまえば体調はある程度落ち着きます。
つわりの時期を避けて、安定期に入ったタイミングに合わせて挙式を挙げた方が、新婦の体への負担はかなり軽減されます。
妊娠発覚のタイミング別対処法

マタニティウエディングと言っても、どのタイミングで妊娠が発覚したのかによって、取るべき対応は変わってきます。
ここでは、妊娠発覚のタイミング別に取るべき対処法についてお話しておきたいと思います。
結婚式がまだ決まっていない時点で妊娠発覚
結婚が決まり、結婚式をどうするか考えている頃に妊娠が発覚した場合は比較的ラクです。
この場合、取るべき対応は2つのうちのどちらかでしょう。
- 出産前に結婚式をする
- 出産後に結婚式をする
出産前に結婚式をする場合、妊娠5カ月から8カ月くらいのタイミングで結婚式を迎えるのが理想的です。
お腹が目立ってくることを考えると半年以内の方が良いかもしれませんね。
結婚式がまったく決まっていない状況で妊娠が発覚したこのケースは、すぐに準備に取り掛かる必要があるため、なるべく早く式場選びをスタートしましょう。
出産後に結婚式をするとなると、出産してから早くても半年、余裕を見て1年後の結婚式が一般的です。
ただ、この場合よくあるのが、出産してしまうと子供のことで頭がいっぱいになり結局結婚式を挙げないままになってしまうというケース。
機会を逃さないためにも出産前の結婚式の方がどちらかと言えばおすすめです。
結婚式場が決まっており結婚式準備中に妊娠発覚
結婚式場が決定していて、準備をしている段階で妊娠発覚となると、場合によっては日程の変更をした方が良いケースもあります。
つわりがひどい妊娠初期に結婚式を挙げることはおすすめできません。
結婚式当日が妊娠3カ月までのタイミングに重なる場合は、結婚式の日程変更をおすすめします。
妊娠5カ月以降になると体調が安定してくるため、日程をずらしてこの時期に結婚式を迎えるように調整するのが最善の策でしょう。
ただし、結婚式予定日が目前まで迫っていて、招待状も発送してしまった後に妊娠が発覚した場合はそう簡単にはいきません。
主治医と相談の上、予定通りのタイミングで結婚式をするか否かを考えていきましょう。
マタニティ結婚式の注意点

マタニティ結婚式を挙げるにあたって、知っておくべきことがいくつかあります。
ここでしっかりとマタニティ結婚式の注意点を理解し、これからの結婚式準備に備えましょう。
マタニティ結婚式を挙げる=つわり時期に結婚準備をするということ
妊娠5カ月から8カ月の間に結婚式を挙げることが多いマタニティ結婚式ですが、裏を返せばその準備期間はつわりが一番ひどい期間でもあります。
つわりの症状には個人差があるものの、やはり多少の体調不良はあるものです。
このようなタイミングで結婚式の準備をしていくのは簡単ではありません。
準備の段取りにはより一層工夫が必要ですし、つわりで体調を崩しやすいこの時期は、体への負担をなるべく減らすように心がけましょう。
新郎のサポートは何よりも重要である
マタニティ結婚式において何よりも大切なのが、新郎のサポートです。
結婚式の準備はどうしても女性の方が率先しておこなうイメージがあります。
一般的にどうしても、女性の方が結婚式に対する思い入れが強いことが多いからです。
新婦が妊娠中となると結婚式準備は新婦を中心に進めていくというわけにもいきません。
打ち合わせの中で、きちんと役割分担をしましょう。
新婦ひとりでたくさんのことをやろうとするのではなく、「これはあなたがやってね、これは私がやるから」というように新郎にも仕事を与えましょう。
特に、つわり時期は体調によって新婦が打ち合わせに行くことができないこともあり得ます。
今の段階から、新郎には確実にサポートしてもらえるよう、二人で話し合っておく必要があるでしょう。
ドレスは選べるデザインが限られている
ウェディングドレスにこだわる女性はたくさんいますが、マタニティとなるとドレスのデザインはある程度限定されます。
ウエストが締め付けられるタイプのデザインのものは、たとえお腹が目立たない段階でも負担がかかるためおすすめできません。
マタニティ結婚式でよく使われているのが、エンパイアスタイルのドレスです。
エンパイアは胸の下に切り替えが入っていて、お腹周りを締め付けないスタイルで、海外でのウェディングでも流行しています。
エンパイアシルエットをチョイスすれば、ある程度お腹が目立ってきていても周りから見たときに妊婦であることが分かりにくいです。
それに、多少お腹周りのサイズが変わってきてもドレスのサイズを合わせ直す必要がありません。
エンパイアシルエットのドレスは、まさに妊婦にピッタリのドレスです。
手作りアイテムは最低限にとどめておく方が無難
結婚式にこだわりの手作りアイテムはかかせないものですが、マタニティ結婚式においてはあまり欲張り過ぎない方がよいでしょう。
というのも、手作りアイテムを決める時点では体調が安定していても、いざアイテムを準備しなければならないタイミングでつわりがひどくなることがあるからです。
つわりがひどくなれば、準備どころではなくなってしまう可能性もあります。
これだけは必ず手作りで準備したい!というものだけに留め、他のものはオーダーで準備しておく方が無難でしょう。
担当ウェディングプランナーに必ず相談する
マタニティ結婚式は、周りのサポートがなくては到底実現できません。
一番大切なのは新郎のサポートですが、担当のプランナーや式場のサポートももちろん必須です。
妊娠が発覚した時点でそのことを担当プランナーには報告しておきましょう。
近年ではマタニティ結婚式の数も増えており、式場側はマタニティ結婚式ならではの注意点や、新婦の体調を考慮した準備の進め方などを提案してくれるはずです。
周りをどんどん巻き込んで、マタニティでも最高の結婚式を挙げられるよう準備していきましょう。
まとめ

結婚式当日が妊娠何カ月目にあたるかはとても重要なポイントです。
これから結婚式を挙げる場合も、結婚式の日程がすでに決まっている場合も、つわりの時期に当日が重ならないように注意しましょう。
どちらにしても、結婚式準備の期間に、つわりで体調が安定しない時期はやってきます。
妊娠中の体調が安定しない時期に結婚式準備を進めていくのがマタニティウェディングです。
パートナーである新郎のサポートはもちろん、式場ともうまく連携を取ることが必須だということを忘れてはなりません。