結婚式のスタイルは神前式、キリスト式、人前式、仏前式などに分けられます。
特に神前式は日本らしい結婚式を挙げられると人気になっています。
しかし、神前式の詳しい流れが分からない人も多く、具体的にどんな結婚式なのかイメージが沸かない人がほとんどです。
今回は、神前式に興味はあるけど、どんな流れで進んでいくのか分からない新郎新婦さんに向けて詳しく説明をしていきたいと思います。
他にも神前式のメリットデメリットについてお話ししていきます。
目次
神前式ってどんな結婚式?

神前式とはどんなものかというと、神社・結婚式場の神殿で行われる結婚式のことをいいます。
チャペルで結婚式を挙げる場合はキリスト式、お寺で結婚式を挙げる場合は仏前式と言われています。
神前式は日本古来から伝わる伝統的な結婚式であるため、日本が好きな外国人や日本らしい結婚式を挙げたいという新郎新婦にとてもおすすめです。
神前式は長い!?流れを把握しよう!

結婚式の中で特に神前式の時間は長いと言った意見があります。
神前式の所要時間と流れについて把握していきましょう。
神前式の所用時間
神前式の所用時間は30分ほどです。
他の結婚式に比べて若干時間が長いです。
時間が長い理由は結婚の儀式が多いからです。
神前式は昔からの儀式を大切に守っています。
どんな流れで行っているのかは次に説明をしていきます。
神前式の流れを知ろう
それでは、神前式の流れについてお話ししていきます。
神前式にはいくつもの儀式がありそれぞれに意味があります。
1.参進(さんしん)の儀
神前式の始まりの儀式です。
神社に奉仕する神職と巫女に導かれて、新郎新婦、両家の親、親族の順に本殿に向かっていきます。
2.入場
神前に向かって歩いていき入場をします。
右は新郎側親族、左は新婦側親族となるように並びます。
新郎新婦に続いて血縁関係が深い順に入場をします。
3.修祓(しゅばつ)の儀
新郎新婦、参列者は共に頭を下げます。
神職がお祓いをして、身のけがれをはらい清めます。
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4.祝詞奏上(のりとそうじょう)の儀
祝詞とは神々に対し申し上げる言葉のことを指します。
神職が神に2人の結婚を告げて、幸せが続くようにお祈りをします。
5.三々九度の盃(さんさんくどのはい)
三献(さんこん)の儀とも呼ばれています。
大中小3つの盃で新郎新婦が交互にお神酒をもらい、夫婦の永遠の契りを結ぶ儀式です。
神酒には、子孫繁栄と魔よけの意味があると言われています。
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6.指輪の交換
指輪の交換は昔はなかった儀式です。
しかし、希望する人が多いので取り入れるところが増えました。
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7.誓詞奏上(せいしそうじょう)
新郎新婦が神前に進み、ふたりで夫婦になることを誓う言葉を読み上げます。
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8.玉串拝礼(たまぐしはいれい)
榊(さかき)の木の小枝に紙垂(しで)という白い紙を付けた玉串を神様に捧げる儀式です。
ただし、神社によって異なるため説明を聞いて行うようにしましょう。
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9.巫女の舞
2人を祝福と両家の繁盛を祈って、雅楽を流し巫女が舞います。
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10.親族盃の儀
両家が親族となるための儀式です。
巫女が親族全員にお神酒を注ぎ、3回で飲みます。
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11.斎主(さいしゅ)あいさつ
神職が神前式が終わったことを神に報告して一拝します。
12.退場
神職、新郎新婦、仲人、親族の順番で退場していきます。
神前式を挙げるメリットとデメリット

神前式の流れについてお分かりいただけましたか?
次は、神前式を挙げるメリットとデメリットについてお話しします。
神前式を挙げたいと思う新郎新婦さんは参考にしてください。
神前式を挙げる3つのメリット
①和装ができる
神前式に合わせる和装としてあげられるのは、新婦なら白無垢、色打掛、引き振袖などです。
新郎であれば、五つ紋付羽織袴を着ることができます。
②日本らしい結婚式が挙げられる
神前式は日本古来からある結婚式です。
そのため、日本の良き伝統を引き継ぎ、結婚式の儀式をすることはとても良い経験ができるでしょう。
新鮮な気分にもなり、楽しい思い出を作ることができます。
③家族の絆が深められる
日本の伝統を引き継ぐ神前式は家族との絆を大切にしています。
両家が親族になるための儀式などもあるので、神前式を挙げることでより家族の絆が深まります。
神前式を挙げる3つのデメリット
①所要時間が長い
神前式は、他の結婚式のスタイルに比べて儀式がたくさんあるので所要時間が長いです。
そのため、時間を長く確保しなくてはいけません。
披露宴を控えていると時間の尺を気にしてしまうこともあるので、事前にスケジュール管理をしておくようにしましょう。
②誓いのキスがない
結婚式と言ったら誓いのキスを想像しますが、神前式ではそのような行為はしません。
誓いのキスをするのは、キリスト式や人前式などです。
神前式は、日本の伝統を守って厳粛に行われるため、物足りないと感じてしまうかもしれません。
③儀式ばかりで堅苦しい
神前式は儀式ばかりで堅苦しいと感じてしまうかもしれません。
縛りなく自由に結婚式を挙げたいという人には、窮屈に感じてしまうでしょう。
気になる!神前式を挙げるときのマナーとは?

神前式にはメリットとデメリットがありましたが、それでも神前式に興味がある!という新郎新婦さんへ最後にお話ししたいことがあります。
それは神前式を挙げるときのマナーです。
今から話すマナーを守って素敵な神前式が挙げられることを願っています。
玉串料を払うこと
神社で結婚式を行う場合は、玉串料を払わないといけません。
玉串料を払う目的は、神様の御供物、神社への感謝の気持ちです。
中にはプラン内に入っているケースもあるので、事前に確認をするようにしましょう。
玉串料の相場は、大体5万円~10万円とされています。
玉串料の納め方
玉串料を納めるときには、水引がついている封筒に包みましょう。
水引の色は赤と白のものを使うようにします。
名前を書くときには、新郎新婦両家の姓を並べて書き入れます。
神前式以外でも地鎮祭、七五三、お宮参り、厄払いなどでは同じように玉串料を納めます。
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まとめ

神前式は日本らしさが味うことができ、家族の絆も深めてくれるとても伝統的な結婚式です。
日本で結婚式を挙げる人は、ドレスを着てチャペルで結婚式というのが大多数です。
しかし、人と少し違った結婚式を挙げたいならば、神前式を選択してみてはいかがでしょうか?
普段なかなか着る機会のない和装をして、新鮮な気持ちで結婚式を挙げることができると思いますよ。