婚約した喜びもつかの間、結婚式を挙げる、もしくは入籍をする前に妊娠してしまうことも珍しくはありません。
おめでたいことではあるのですが、妊娠すると体調も違い、これまで通りに動くことができなくなるでしょう。
結婚式はこのまま挙げて良いものか、入籍はすぐにでもした方がいいのか、不安は尽きないと思います。
まずはママの体調を一番に考え、スムーズに準備を進めるためにどうすればいいか、お話しします。
目次
婚約中に妊娠判明!時期別の報告方法

婚約期間中に妊娠がわかったら、そのまま内緒にしておくことはできません。
- 自分の親と相手の親
- 結婚式場
- 会社(上司)
最低限、この人たちに妊娠の報告が必要です。
ただ、どの時点でわかったかによっても報告の仕方が違ってきますので、パターン別に報告の方法をご紹介しましょう。
すでに結婚式場の予約もして準備をしている場合
両家の顔合わせも終わり、結婚式の日取りも決めて、準備を進めている中で妊娠がわかった場合には、家族への報告と同時に、結婚式場の担当者にも連絡をしましょう。
というのも、妊娠はしていない、健康体であることが前提でプログラムを考えているはずですので、妊娠しているとなると、体調を考慮したプログラムに変更する必要があるからです。
妊婦さんが結婚式を挙げることは、今はそれほど珍しいことではありません。
ですから、結婚式場側にもそのノウハウがあります。
体調を考えて、新婦に負担がかからないように、余裕のあるプランを立ててくれるはずです。
妊娠の週数によっては、マタニティ用のウェディングドレスにする必要もありますから、わかった時点ですぐに報告をしましょう。
まだ結婚式場は予約していない場合
両親への紹介や両家の顔合わせも済んでいるけれど、まだ結婚式の準備は具体的に進んでいなかった、という場合は、まず両親に報告をし、その上で、結婚式自体をどうするか考えなくてはいけません。
妊娠中に式を挙げてしまうなら、安定期にしたいので、5〜8ヶ月くらいの間に挙げるのが理想です。
出産してからしばらくは結婚式どころではなくなりますし、子供を育てるためにお金もかかります。
それならば、今のうちにこじんまりと結婚式を挙げてしまう、というのも一つの方法です。
一方で、出産してからゆっくり結婚式を挙げようという人もいます。
生まれてすぐは無理ですが、1〜2年経ってからゆっくり準備して、ファミリーウェディングという形で結婚式をしてもいいでしょう。
予算、準備にかけられる時間などを考えて、結婚式を先にやってしまうか、出産後にするかを決めてください。
どちらにしても、周囲のサポートが必要になるので、親としっかり相談して、頼れるところは上手に頼って準備を進めることが大切です。
まだ両家の顔合わせが済んでいなかった場合
プロポーズを受けて、結婚の意思は固まり、自分の親には報告をしていたけれど、両家の顔合わせはしていなかったという場合には、まず自分の親にすぐに報告します。
その上で、二人揃ってお互いの親に再度報告をしたほうがいいでしょう。
両家の顔合わせをする前にこのようなことになってしまったけれど、結婚することは伝えてあったので、このまま認めて欲しいということを話します。
まだ親にすら結婚することを伝えていなかった場合
プロポーズは了承して、これからはお互い婚約者という気持ちでいたけれど、まだ自分の親にすら結婚の報告をしていなかった、ということもあると思います。
この場合には、結婚の報告と同時に妊娠の報告もしなくてはなりません。
大切なのは、もともと結婚するつもりであったということをわかってもらうことです。
妊娠したから結婚するのではなく、もうすでに結婚しようという意思は固まっていて、そこにたまたま妊娠がわかった、という話をします。
まだ入籍もしていない、親にすら報告をしていない状態で妊娠したことを快く思わない親御さんもいます。
結婚と妊娠の順序が違ってしまったけれど、改めて結婚を認めて欲しいという気持ちを真摯に伝えることが大切です。
くれぐれも、妊娠の責任を取って結婚するというようなイメージを与えないように、気をつけてください。
会社への報告も当然必要!
結婚することの報告をしている場合はもちろん、していなかったとしても会社への報告は必須です。
出産すればしばらく仕事を休まなくてはいけないですし、そのための手続きもあれこれ必要なので、早めに上司や手続きの担当者に報告をしましょう。
婚約中に妊娠したら入籍はすぐした方がいいの?

両家に報告が済んだら、心置きなく、晴れて夫婦になる準備ができます。
さてここで気になるのが入籍のタイミングですが、基本的にはすぐにでも入籍しておくことをおすすめします。
入籍はすぐにしましょう!
結婚式と同時期に入籍したいと思っている人もいるかもしれません。
通常の結婚ならばそれでもいいのですが、婚約中に妊娠したとなるとそうもいっていられないのです。
それは、母子手帳と戸籍のことがあるからです。
母子手帳は役所に行ってもらいますが、入籍していなければ、旧姓のままもらいに行くことになります。
そのまま出産してしまうと、母親の戸籍に子供の名前が記載されることになります。
母子手帳も旧姓のままです。
母子手帳は子供が小学校に入るくらいまで使いますが、名前を書き直して使わなくてはなりませんし、何より戸籍上、父親がいないことになってしまいます。
父親の名前を追加するためには、認知届を出さなくてはならず、手続きが面倒です。
他にも、扶養に入る場合の手続きや銀行口座、クレジットカードなど姓を変更するための手続きは時間もかかりとても大変。
出産が近づいてから、もしくは産後の大変な時にできることではないので、妊娠がわかったらすぐにでも入籍をしておきましょう。
入籍が遅れた場合の手続き
では、何らかの事情によって、入籍ができなかったらどうすれば良いのでしょうか。
先ほど、認知届の話を少ししましたが、認知は胎児のうちからもできるのです。
万が一、入籍前に父親に何かあった場合に備え、身分関係をはっきりさせておくための制度です。
認知さえしてもらえば、出生届にも戸籍にも、父親の名前を載せられます。
胎児認知は母親の本籍地で行いますので、役所に父親の戸籍謄本と印鑑を持って行きましょう。
胎児認知をしておけば、入籍が遅れたとしても父親の証明ができますから、少し安心ではないでしょうか。
子供は授かりもの。後ろめたく思う必要はない

昔は、「出来ちゃった婚」といい、結婚と妊娠の順番が違うということで、冷たい目を向けられることもありましたが、最近では考え方も多様化しています。
「授かり婚」という言葉が出てきたように、子供は天からの授かりもの、いつできてもおめでたいからいいという考え方もあります。
昔ほど、婚約中の妊娠に対する風当たりは強くないように感じます。
保守的な地域ですと、もしかしたらよく思わない人もいるかもしれませんが、大事なのはあなたとパートナーの気持ちです。
せっかく授かった大切な命を、後ろめたく思う必要なんてありません。
そんなことを気にしていたら、ただでさえ大変な結婚の準備がさらに大変になってしまいます。
ストレスが増えたら、お腹の子にもよくないし、何よりもママの体調が心配です。
母子ともに健康で出産日を迎えられるように、ネガティブなことを言ってくる人がいたとしても、外野の声など気にしないのが一番です。
まとめ

結婚式をまだあげていないのに妊娠してしまったとなると、何となく隠したいと思う気持ちもあるかもしれませんが、そうはいきません。
早めに親、職場、そして結婚式場に話をして、妊娠した状態で結婚式を挙げるのか、出産後にあげるのか、ということを決めましょう。
報告と同時に、なるべく早く入籍もして、新生活に向けての準備をしていきましょう。
体調の変化もあって大変な時期なので、周囲に上手に頼りながら進めてください。
